一条工務店を経由してからの相談増加

最近、一条工務店経由からの相談者が増えた。

でも、恐らくUA値などの意味を理解はしていない。

UA値が良いから性能はいいという感覚は持っていると思われる。

そもそも一条がUA値などを提示しているのかは分かりませんが・・・

C値(隙間の面積)は0.6あたりを目指しているはずです。

C値は少ない方が当然良いのですが、平均で言えば0.6台で、0.6は切ってはいないのかな?

ラファエル設計は0.5以下を目指しています。

直近では0.44でしたね。

一条さんよりも優秀です。職人さんたちが(笑)
まあ、その時の様子はこちら↓

 

 

一条工務店って、ハウスメーカーの中では独り勝ちというか、満足度調査ではダントツ1位のようなのですよね。

スウェーデンハウスは、幸福度ランキングのようなもので1位を掲げていますが、そもそも客層が高いというか、富裕層が多いので当たり前と言えば当たり前な感じもしますけどね(笑)

一条工務店は、前にもどこかのページで書きましたが、他の有名ハウスメーカーに比べて、温熱の観点からコスト的にもしっかり行われているから、満足度も高いのだと思われます。

 

でもね、こういったランキングって、投票した人たちと同じ結果に自分の家もなるのか?って話です。

例えば、南と東が隣地との離れ1mくらいしかなく、隣家とも近いって敷地の場合・・・

太陽による日射の恩恵を受けられないわけですから、いつもと同じような外観では、UA値やC値がいくらよくても、エアコンや床暖房を付けなければ、冬は寒いと感じるはずなんです。

一条工務店は、床暖房を付けて置けば文句言われないからつけるというスタンスだと、社長と話をした話を教えてもらいましたが、床暖房って、つけているとその月は光熱費2万は超えるでしょう。
そうすると、消しちゃうんですよね。

そして寒くなるという悪循環。

下記を見ていただければわかると思いますが、窓からの取得が小さく、暖房エネルギーがとても横幅大きいですよね?

 

家というのは、敷地周辺の状況も考慮しなければ、同じ家を建てても、室内の温熱環境って、もの凄く変わるんですよ。

UA値が良くても冬の日射取得と夏の日射遮蔽(しゃへい)が適切でなければ、室温はUA値とリンクしない。

窓の配置や大きさを適切に出来れば、上記のものが下記の様に改善されます。
日射取得が大きくなったので、暖房エネルギーが劇的に小さくなっているのが分かると思います。

 


一条工務店は暖かいのか寒いのか?

スウェーデンハウスは本当に暖かいのか?

このような質問は、数値上では簡単に「性能が良いのか悪いのか」は判断出来ますが、

室温までは判断出来ません。

 

いくら高気密高断熱住宅を造った所で、内部の発熱が無ければ、外気温に近付きます。

外が0℃なら0℃に近付くという事です。

しかし、高気密高断熱というのはそのスピードが遅いというわけで、

照明や電化製品、人体からの発熱なども味方につける事が出来るのですよ。

日射というのは、電気代無料の『暖房機』です。

 

冬の日射遮蔽が適切に出来ない場合、HEAT20のG2グレード(日本最高レベル)UA値0.34以下だとしても、

室温は無暖房で10℃くらいにしかなりません。

逆に、同じデザインで次世代省エネ基準の家の場合は2~3℃くらいまで落ち込むのですが(笑)

 

UA値というのは、イメージしやすい解説をすると、屋根・窓・外壁・基礎からの熱が逃げる平均を表す数値です。


いいですか?

平均

ですからね。

Aがアベレージの意味を持って、Uの後にAが付いてます(笑)

 

平均ってね、窓だけ性能をもの凄く良くすると、壁とかの性能が普通でも、平均点を挙げちゃうんですよ(笑)

イメージつきますか?

 

更に言うとね、玄関の断熱材を全くしなくても、UA値にはほとんど影響がないし、床の半分無断熱だとしても、窓の性能が良ければ、UA値は余裕で次世代省エネ基準くらいの数値はクリア出来ちゃうんですよ。

 

イメージつかない人の為に、たとえ話します。

小学校のバスケ部に、身長2mの人が1人いたら、他の6人が並みの巧さで、残り3人が素人だとしても、
多分地区大会くらいなら優勝狙えますよね?(笑)

これが次世代省エネ基準の家です。

 

でも、10人も2mの人がいたら、全国大会ぶっちぎりで優勝できますよね?(笑)

Q1.0住宅というのはそういう、ぶっちぎりの住宅です。

 

話を少し一条工務店に戻しますが・・・

一条工務店が、他の有名ハウスメーカーに比べて安いコストで性能が高い家を造れるのには、理由があり、

95%くらいが『made in フィリピン』だからです。

建材も、人件費もフィリピンなのです。

なので、一条工務店で建てればフィリピンの人達が潤いますが、地場の工務店などは潤いません。

 

フィリピンだから悪いとか言っている訳ではなく、一条が他のハウスメーカーよりも圧倒的に安く、圧倒的に性能も高い家が作れる理由があるという事です。

 

でも、ラファエル設計は、一条工務店を含め、ハウスメーカーなどには会社の規模で勝つことは出来ません。

しかし、家の性能、コスト、光熱費で負ける事は無いです。

ハウスメーカーで建てるよりも、安く、性能の良い家が造れます。

 

一条工務店の家が凄いのではなく、一般工務店も含めて、一条工務店ほどの性能を出そうとしていないのが問題なのです。

UA値やQ値が凄く良いからと言って、数値勝負しているのはナンセンスな話です。

 

今は、ハウスメーカーのブランド力を信じて建てたら痛い目を見る時代です。

お金があって、ハウスメーカーのデザインがとても気に入っていて、光熱費も気にしないという人はハウスメーカーでもいいのかもしれませんが・・・

それは自分達だけの話であって、これからの日本の為にはなりません。

日本の住宅分野で使われるエネルギーは、中東へ行きます。東京電力経由で。

 

僕たちが支払っているお金は、中東の石油王たちのキャビア代とかになっているわけですよ。

だから、数値だけ性能がいい家を造るのではなく、住んでもしっかり満足のいく家を造り、

電気代もかからない家を造るべきなのです。

 

地場にお金を使えば、地元が潤うのです。

そうすれば、待機児童問題、少子化問題、空家問題なども改善を見せるはずです。

年金生活になったとしても、光熱費がかからなければ、嬉しいじゃないですか!?

 

ラファエル設計に遊びに・相談に来てくだされば、ホームページに載せていない施工写真、温熱の写真など、沢山お見せ出来ます。

お待ちしております!

2018年04月25日