本物の高気密高断熱と偽物の高気密高断熱
本日、Q1.0住宅のお宅へ調査へ行ってきました。
その様子はこちら「Q1.0住宅の実力!この猛暑での室温設定は何と・・・」
そのQ1.0住宅というのは、次世代省エネ基準よりも85%OFFのエネルギー量であるQ1.0住宅レベル3の実力の家です。
ここ最近、殺人的な猛暑によって、家の中で熱中症になって多くの方が亡くなっています。
その全員が「エアコンOFF」状態。
つまり、扇風機や通風によって、暑さを凌ぐ考えです。
エアコンを止める理由としては、エアコンの風が嫌いという方、電気代の節約という方、
このどちらかではないでしょうか?
基本的に、家の中での熱中症はお年寄りに多いのですよね。
僕らも将来、老人となるわけです。
その時代・未来では、外気温43℃くらいになっているかもしれません。
そうしたら、今の次世代省エネ基準なんて、無価値です。
この世には、「本物」と「偽物」があります。
ブランド品であれば、基本的に本物を欲しいと思うはず。
偽物は売ったら逮捕されますよね?
本物を安く買いたいと思う人が絶対に多いですよね?
アウトレットモールが休日は激混みなのですから。
並んでまで買いたいと思うんですよね。
アウトレットでも、何がアウトレットなのか分からず、お得感を感じるのではないでしょうか?
僕は、アウトレットで欲しいブランド品は特にないですが、買うとしたらル・クルーゼのお皿類です(笑)
日本中の人達がアウトレットに群がる事に、何の否定感もありません。
否定したくなるのは、このアウトレット感覚で、本物の高気密高断熱住宅をバーゲンセール並みに安く買おうとする行為・・・つまり、他はいくらで安くやってるぞ!的な値下げ合戦ですね。
Q1.0住宅はアウトレットじゃね~~し!!
予算がないからQ1.0住宅が欲しいと願う事に、否定もしませんし、予算がないからQ1.0住宅を建てる資格がないとは思って欲しくない。
むしろ、Q1.0住宅は富裕層だけの産物にならない為に、すべての人がQ1.0住宅に住んでもらえるように取り組む事が私の願いでもあります。
予算がないなら、補助金を使ったり、長期優良住宅でローンの金利を下げたりという工夫をして、少しでも予算の無い場合の手助けになればと考えます。
ラファエル設計の設計するQ1.0住宅は・・・
- 断熱(温熱)
- 自然素材
- 耐震等級3
これらがベストマッチしてこそのQ1.0住宅です。
僕が提案するQ1.0住宅としてのブランド価値を下げる気は無い。
例えば断熱。
Q1.0住宅では、火災の際に燃えにくい「グラスウール」などを採用します。
建築基準法を満たせば、建物の火災による法規は守れます。
しかし、落雷火災には、法律は対応していません。
※落雷火災に関しては後日所長ブログ②で書きます。
栃木県で、「高断熱住宅」とする場合、個人的な感覚ですが、ほとんどが「ウレタン」が使われている感じです。
ウレタンは燃えまくります。
断熱材で「自己消火作用」みたいな事が書いてあっても、その実験をする場合と実際の火災では、火力なども違いすぎます。
グラスウールよりも薄くて断熱性能が高い商品は沢山ありますが、ラファエル設計の場合は210mmの断熱材の厚さになりますので、多少の性能が低い事が弱点にもなりません。
落雷火災にも、断熱性能に関しても、「本物」と言える工法の選択をします。
次に自然素材。
自然素材こそが、「本物」であると思います。
壁紙やフローリングなど、厳選すべきは「無垢」だと思っています。
僕は基本的に、本革しか買いません。
合革は、ソファーなどを使った事ある人は分かるかもしれませんが、ボロボロになります。
車のシートに合革なんて使われていないですよね?
神社仏閣などを見ても、基本的には自然素材ですよね?
凄い長持ちしていませんか?
やはり、偽物は安いけど長持ちはしない。
耐震等級3に関しては、水平面剛性の取れない「耐震等級3相当」なんて設計はやりません。
本物の耐震等級3で設計します。
勘違いしないでいただきたいのは、単純な「高級志向」ではないという事。
ハウスメーカーのように、外壁のグレード上げて金額UPするなら、断熱材の厚みをUPするか、自然素材のグレードを上げますよ!って事です。
例えば、100㎡の壁をクロスにするのか、塗り壁にするのか・・・
塗り壁の種類にもよりますが、差額は10万くらいです。
35年ローンで考えたら月々¥300円UPくらいですよ。
塗り壁という本物
塗り壁調のクロスという偽物
遠くから見た目は塗り壁かと思うというくらいに、クロスも高精度ですけどね(笑)
なので、塗り壁調のクロスが偽物だからと言って、ダメと言っているわけではなく、ラファエル設計では採用しないですよって話です。
コンクリート打ち放しの壁紙がありますが・・・
これは最悪すぎます。
打ち放しに見える丸いポチの部分が、おかしな位置になりますからね(笑)
自然素材に関しては、劣化に対して「ヴィンテージ」と思えない人は、採用すべきではないです。
ジーパンの色落ちなどが許せない人はジーパンはけないですよね?(笑)
本物と偽物・・・
基本的に自然素材とクロスでは、温熱環境には、さほど影響はないですが、湿度感は違うでしょうね。
絶対に容認する事が出来ない「偽物」・・・
これは、低気密ですよね。
高気密をビニールハウスだとか、窒息しそうとか・・・
そんな先入観の塊みたいな話は、一切聞く耳持たなくてもいいレベルです。
「スイカの種を食べたら、ヘソから芽が出てくる」
という話をスルーするくらいの、馬鹿げた話だと思って問題ありません。
基本的に、家づくりというのは、全て本物で造った場合、予算的に厳しい部分も出てきます。
なので、「性能」が低下する為の偽物を選ぶのはお勧めしません。
宇都宮で美味しい餃子は何処か?
断然「正嗣(まさし)」であって「みんみん」ではない!
※僕の意見
これは、単純に餃子が食べたいという人はどちらでも構わない。
しかし、個人的に本物だと思う味は「正嗣」であって、美味しい餃子を食べたいなら「正嗣」を選ぶし、人にも勧める。
食べ比べしたいなら、どちらも食べればいい。
何が言いたいかというと、トイレににはクロスを使って、他は塗り壁・・・
みたいな食べ比べがあっても、別にそれはいいと思う。
しかし、断熱材105mmではなく90mmというダウングレードは良くないしありえない。
カップ焼きそばが「ぺやんぐ」なのか「UFO」なのか・・・
僕は、ペヤングだ。
この辺の好みの話は、住まい手がUFOが良いと言えば、どうぞUFO食べてくださいと言う。
誰かにあげるいうなら、ペヤングを食べてもらいたい(笑)
なので、まず提案するのはペヤングだよ。
まあ、そんな感じで、「譲れない本物」と「譲れる本物」があるという事ですよ。
家づくりというのは、「そこに住む家族の未来まで、設計出来ているか?」というのが
設計をする中で、重要視している部分でもある。
大切なのは、「今だけ」ではなく・・・
「過去+今+未来」という事。
素材だけで本物と偽物を判断するのではないので「選球眼」的な好スキルは、家づくりおいては習得できるようにしてくださいね。