設計料をケチる
最近、ちょっと設計料の考えについて考えさせられる事がありました。
例えばQ1.0住宅、本当に予算が無い人はどうすれば手に入るのか?
そんな会話や・・・
ラファエル設計への依頼は高嶺の花なら、妥協して別な所に依頼する。
ハウスメーカーは設計料がない。
などなど・・・。
設計料について、以前ブログに書いた事があります。
設計料というものが、我々設計事務所にとっての報酬となります。
何となく僕のイメージですけど・・・
設計士や設計監理者、建築士が本当に助けを求められる時って・・・
設計事務所に設計を依頼せず、工務店へ直接依頼して、争いになった時に、自分は素人だから言いくるめられてしまう!と思う時ではないでしょうか。
設計監理をお願いされない事はまずありませんが・・・
設計監理をお願いされたらされたで、現場に来る日数に対して怒る人もいます。
ようは、一週間に4回も5回も来ない場合ですね。
「高い設計料払ってるんだから!」
と。
これはね・・・
根本的に違いますよ・・・。
僕は逆に聞きたい。
設計料を差し引いたとしても、圧倒的に低性能で自然素材も使わないハウスメーカーの方が、ラファエル設計よりも高い家なのに、何故設計料だけ気にする人が多いのか・・・(笑)
ハウスメーカーは、自分の所で図面を100%描いている所は無いと思います。
そして、ハウスメーカーが抱えている社員というのは、設計・営業・現場監督・事務員です。
何故金額高いかというと、広告宣伝費や営業さんへの歩合の報酬だったりします。
営業さんとかに支払われる歩合は文句言わなくて、設計料に文句いうって・・・
この世に設計事務所は存在するのは悪だと思っているのでしょうか(笑)
何故、家を考える事への報酬は考えていただけないのでしょうか?
流石に、ラファエル設計に依頼しようとするしてくださるお客様は、クレイジーな人はいませんが・・・。
賃貸マンションとかもそうですが・・・
家賃が安いという所、治安悪くないですか?
家づくりにおいて、無料という所に重要性をもってきたり、値引きに執念を燃やす人・・・
クレイジーな人、正直多いと思います。
いわゆる、モンスターペアレント化する人ですね。
建売のような間取りは誰だって考えられますが、住まい手の未来を考えた、住まい手の為だけの間取を考えるのが一流のプロだと思っています。
今まで、お客様が沢山間取りを考えた事が沢山ありました。
そのほとんどに共通していえる事は、
「柱と壁の位置が上下階で全然合わない」
です。
これを、柱と壁の直下率といいますが、これがプロでも出来ない場合多いです。
基本は直下率100%です。100%じゃないと、部材スパン表は使えません。
この前のお客様が考えたものは直下率50%ちょっとです。
最低でも60%以上にはしたい所です。
つまり、柱と耐力壁の位置が、半分近く、合っていないという事です。
こういった事も考えて設計するのが、建築士です。
そういった事ができない建築士も実際いますし、知っていますが・・・。
僕は、設計という仕事にプライドと誇りを持っていますので、やっぱり設計料を軽視されるのは残念ですし、悲しいですよね。
建築士の真似事で終わるのが、素人の考える間取りです。
素人が考えた間取りでも、良いものにするのもまた、本物のプロの領域かもしれませんが・・・。
家づくりというのは、トラブルも発生します。
気を付けていても。
そうなった時、助けてくれるのは誰ですかね?