温熱診断について

ラファエル設計は、少し前にこんな事をはじめています。

「温熱相談・温熱診断」

ページ上部のタブにも載せていますね。

 

これ、そのページでも書いている事なのですが・・・

結構勘違いしている人が多く、改めて趣旨を書きたいと思います。

 

勘違いしている人というのは、私を

「都合のいい存在」

としてみようとしている事を指します。

 

そんな気持ちはないと言いたいと思いますが、都合のいい存在とは・・・
住宅会社と契約中の人で、下記のことをいいます。

  • 温熱診断により、ラファエル設計さんが言ったとおりにしてもらうと思っている
  • 温熱診断により、窓の大きさや位置をラファエル設計さんが言ったとおりにしてもらうと思っている
  • 温熱診断により、家の位置をラファエル設計さんが言ったとおりにしてもらうと思っている
  • シミュレーションで、適切な窓の大きさや位置を出してもらいたい
    (相談したい)
  • シミュレーションで断熱レベルを決めてもらいたい(相談したい)

 

これ・・・

普通に考えてどう思います?


温熱診断の内容を再度おさらいしましょう。

 

そもそも、温熱診断というのは、

現状の設計に対してどうか?

というものです。

 

温熱診断は、基本2パターンあります。

パターン1(単に現状をお伝えして終わり)
  • 現状のプラン+周辺敷地環境だとどれくらいの室温になるのか?
  • 窓の位置が適切か?
  • 明るそうか?
  • UA値、Q値、冷暖房費は?
パターン2(出張などにより改善案を求めるのか?)
パターン1のシミュレーションに対して、改善案を求めて欲しい場合がパターン2となります。
ノートPCを持参して、こちらから伺って、半日~1日かけての打合せ。
  • どうすればもっと室温があがるのか?
  • エアコンが何台くらい必要か?
  • エアコン何帖用のもので足りるのか?
などをPCを見てもらいながら助言するという方法になります。
基本料金
パターン1の場合の料金は5万円+税
パターン2の場合の料金は10万円+税に交通費がプラスとなります。
※弊社に来社していただくのであれば交通費は無料です。

自分の設計ではない為、シミュレーションモデルを作成するのに、1~2日かかります。

 

つまり、温熱診断とは、「設計」ではないのですよ。

金額についていえば、5万円の依頼か、15万の依頼か?って事ですよね?

設計」の考えに該当するもの
  • 断熱レベルの決定
  • 窓の位置の決定
  • 窓の大きさの決定
  • 家の配置の決定

これを考えるのが設計ですよ!?

 

普通に考えてみてください。

 

温熱部分に対してのラファエル設計への設計料が
5万円、もしくは15万って・・・

しかも、設計・施工は他の住宅会社に依頼してるって・・・

 

で、設計において、プロが行う設計で、最重要項目の

  • 断熱レベルの決定
  • 窓の位置の決定
  • 窓の大きさの決定
  • 家の配置の決定

を、設計契約していないラファエル設計にやってもらおうって・・・

 

普通に考えて、その考え自体、失礼過ぎるでしょ(笑)

 

家づくりを舐めてますよ。

 

だってさ、良く考えてみてくださいよ。

その他の設計や設計監理をするわけじゃないんすよ?(笑)

 

設計が現場に反映されているか?
を確認出来ないんすよ?

それで、こちらに温熱の責任が発生するって?

 

 

室温シミュレーションを屈指した設計を求めるお客様にとって、ラファエル設計が必要とされています。

僕は、便利屋じゃないんですよ。

お金儲けの為に、便利屋的なシミュレーションをするつもりはありません。

シミュレーションを安売りするつもりもございません。

 

温熱診断だけラファエル設計に依頼して、その通り住宅会社にやらせる!

という、単に便利屋みたいな事を希望される事をイメージしている方は、トラブルのもとになりますので、診断はお断りさせていただきます。

他人の設計に責任は持てませんし、自分の関与しない設計監理に責任も持てません。

 

温熱診断を上手に利用する方は、実際にこういった方です。
契約前が基本は大前提ですよね。

  • 依頼しようとしている工務店の仕様が適切なのか
  • 依頼しようとしている工務店が暖かいと言っている家は本当に暖かいのか?
  • 魔法瓶と言っているが、本当にそうなのか?
  • 高断熱住宅をつくる技術がある工務店にいらいするが、窓がこの辺で良さそう、陽は入りそうか?を確認したい

って感じです。

 

「診断結果によって、依頼先が適切か?」

これを判断する材料にして欲しいのが基本的な温熱診断の意図です。

 

数千万という買い物を、その会社で良いのか?

というのを考えるきっかけにして欲しいのです。

  • 断熱レベルの決定
  • 窓の位置の決定
  • 窓の大きさの決定
  • 家の配置の決定

 

これは、しつこいようですが・・・

その依頼先の設計士に聞こうよ!!

って話ですよ。

 

応えられない?

じゃあ、何故そんな会社に高断熱住宅の設計を無理やり希望しているんですか?って話です。

 

僕から言わせれば、「無理やり」です。

 

前にも書きましたが、横浜家系ラーメン食べに行って、佐野ラーメン作れ!って言っているようなもんです。

 

 

予算が無いから高断熱住宅は無理

ローコストメーカーで建てよう

シミュレーションで少しでも暖かい家になるようアドバイスしてもらおう

シミュレーション依頼

 

これは基本間違ってますからね。

アドバイスを求めたシミュレーションを依頼するのは自由です。

ですが、パターン②をやり、シミュレーションで多少良くなっても、施工する側がきちんと施工できなければ、「絵に描いた餅」で終わります。

 

例えば、気流止めをしっかり出来ない場合、断熱材はほぼ無力化されます。

 

この「気流止め」、依頼先の工務店に聞いてもちゃんとした答えが返ってこないという相談内容のメールが来ることありますが・・・

気流止めは、最重要事項の1つです。

多分、どんなに断熱材を入れようが、気密処理をしようが・・・

一番重要な施工だと思います。

これを監理する事が、設計監理を依頼する最大のメリットだとも思えます。

今の工事体制では、設計料も設計監理料も、請負契約の工事金の中に含めてますけどね。

 

ラーメンの話は下記で書いています。

 

家ってね?

建築士と建て主が、全力意見出し合って、ぶつかって行かないと、良いものは出来ないんですよ。

ケンカしろって言ってるわけじゃないですよ?(笑)

 

意見のキャッチボールを沢山してくださいって事です。

 

家ってさ・・・

家族の健康だったり含めて、「衣・食・住」すべてを司る場所なんですよ。

 

今は、単に家を建てる事が凄い事ではなくて、住まい手家族のの未来を含めた家づくりをしっかりと、住まい手自身が考えられることが凄いんですよ。

 

僕は、ただ単に、そういった方々の家づくりをお手伝いしていくのが仕事なだけです。

2019年09月21日