ラファエル設計のHP大好きな人

えっと・・・

この度は少し謝りたいと思います。

同業者の方に対して。

 

全国でラファエル設計のHP信者という人たちが誕生しているために、設計事務所の人たちが大変な目にあっているという噂を耳にしました。

 

ようは、住まい手さんが、室温シミュレーションをやって欲しいという要望を、プランの途中、若しくはプランがほとんど決まった状態で、お願いする

というパターンだったりするのではないでしょうか?

 

これ、去年のちょうど今時期に、一級建築士試験の1か月前だというのに、横浜に出張する事になった事例と同じ感じな気がします。

詳しくはこちら↓

横浜出張でした

 

これは、前にも行ったことあるのですが・・・

知らぬが仏

というもの。

夢物語なイメージだけど、現実に快適過ぎるという感想を述べる住まい手が住む、「Q1.0住宅」という、存在を知らずに、ローコストとかクッソ高いハウスメーカーで家を建ててしまった人は、Q1.0住宅を知らない方が、ある意味幸せだよ!って話。

それと同じで、ラファエル設計が行う室温シミュレーションの存在を知らずに満足のいく家づくりのプランを進めて行ったら、そのまま幸せな気分だったかもしれないけど・・・

多分、ラファエル設計の家づくりのプロセスを知ってしまった人は、

 

ってなっているはずなんです。

 

で・・・

間取りなどが決まった状態で、

「室温シミュレーション出来ないんすか?」

と依頼先に聞く。

住宅会社は・・・

 

って、なってるはずなんです。

 

もう、両者とも、見ている先は工事開始の日程じゃなくて、

ラファエル設計になっているという不思議な現象。

 

もともとラファエル設計を知っていたけど、最後になってラファエル設計の名前を出すというのはちょっと住まい手側が意地悪ですよね
(^_^;)

 

う~んとね・・・

これは難しい問題なんだけど・・・

僕は誰もがQ1.0住宅を求めて欲しいけど、

決まりかけの間取とか、工事のスケジュールを引っ掻き回したいわけではないんですよ。

横浜の時もそうなんだけど・・・

そもそも、ラファエル設計が行っているシミュレーションの話が一度も出ないなら、その会社は出来ないんですよ。

 

例えば歯医者に行って、腕の骨折の手術してくださいって言ったって、出来る訳がないですよね?

 

意匠事務所や工務店に家づくりお願いしに行って、構造は外注って言われた事ありませんか?

それは、自社では構造計算が出来ないって事なんですよ。

その場合、「お前の会社で何でできね~んだよ!」っていう人います?

構造計算費は別途、請求されていませんか?

 

それなのに、温熱計算は、「何でお宅の会社で出来ないの?」的な無言のプレッシャーを依頼先に掛けるのかね?

多分それは、住宅会社が全く知識が無いくせに、詳しい素振りを見せるから。

出来ないものは、出来ない。

そう言えばいいんですよ。

僕はいいますよ。

「地下室がある時は、鉄筋コンクリート構造+木造となるので、僕では構造計算が出来ないから外注します」といいますよ。

 

ちょっと話戻るけど・・・

たまに、コンサルみたいな話の依頼がくるけれど・・・

僕はそういった事を率先してやりたいわけじゃないし、正直目の前のお客様で手一杯です。

でも、助けを求められたら、突っぱねられないのが僕の性格・・・
(^_^;)

 

温熱計算を、出来ない会社に依頼する場合、多分巡り巡ってラファエル設計に依頼が来たりするので、それはお客様自身がしっかりと
「外注費」
を支払ってくださいね。

 

僕はね?

色々言ったりしてますけど・・・

次のような流れは正直ムカつくので、依頼が来ても受けません。

 

温熱計算などが出来ない、温熱の知識が無い工務店、ハウスメーカーと既に契約している・・・

という状態で、その会社が言っている事が信用できないために、ラファエル設計に温熱シミュレーションを依頼してきたリ、契約している会社に内緒で別途断熱の仕様を相談してきたり、窓の配置や家の配置を考えてくれという、信じられない相談依頼

がきた場合は、どんなに高いお金を払うと言ってもやる事はありません。

 

これが、僕の存在意義も無ければ、都合の良いやつになるという状態です。

 

これの何が腹立つっていうと、住まい手だけが良い思いをしようとしている事です。

そんなに不安なんじゃ、何で契約したんだよ!って話です。

コソコソ卑怯な事すんな!って話です。

家づくりというのは、家づくりをしてくれる会社と契約者と、その会社が外注する職人さん達です。

 

職人さん達もそうだと思いますが、すげー信頼されているという思いがある事によって、完成後、入居後の住まい手の笑顔を見たくて家づくりの仕事を頑張るんじゃないですかね?

 

例えば、温熱だけラファエル設計がやったとして、そのシミュレーション通りに施工されてなかったら、そのシミュレーションは絵に描いた餅です。

もし、そうなったら、その怒りの矛先は誰に行くの?

ラファエル設計なの?

「全然シミュレーション通りじゃね~じゃね~か!」

住まい手側がなる確率、激高です。

 


一方で、きちんと契約会社と、契約者との間で、温熱を外注するという話し合いがもたれて、そのシミュレーションを依頼される場合、その会社がしっかりと「学ぶ姿勢」があるならば、僕は手を差し伸べる気持ちは持っています。

つまり、ここではシミュレーション通りの窓や配置をしたのに、住まい手からあまり良い感想を聞けなかった場合・・・

「全然シミュレーション通りじゃね~じゃね~か!」

住宅会社側がなる確率、激高です。

 

「学ぶ姿勢」これは、言ってみれば、設計施工の責任は、その会社でとりますよ!

という「覚悟」でもあるのです。

 

もっというと、シミュレーションをすれば、目指すべき室温などのゴールが見えます。
しかし、それを実現するための施工者側の知識も必要になるのです。

Q1.0住宅という部類の家は、兎に角、机上の勉強でいきなり出来る訳ではありません。

その為に、新住協という組織だったりに所属して、しっかりとその技術を勉強して、現場見学をしたりして、それを提供するのです。

ラファエル設計の現場に、温熱の勉強不足の人が勉強の為にくる事は全然拒否する理由はないのですが、見様見真似でやってみて、もし若干の施工の不足が生じた場合、

「高気密高断熱は大した事が無い」

というミスリードになってしまうのです。

 

一条工務店とかで契約している人からの問い合わせが一時期沢山ありましたが、このようなブログを書いているせいか、最近はほぼなくなりました。

 

多いのが「ラファエル設計さんが言う通りの家の配置、窓の大きさを一条の営業に伝えます」

みたいな内容なんですよ。

 

そんなの知らねーーよ!!

 

って話じゃないですか?(笑)

俺はAIか!?

みたいな感覚になりますよ(笑)

 

ホームズ君というソフトで室温シミュレーションをするわけですが、このソフト(室温シミュレーションオプション)はこの世に登場してから、まだ数年?です。

日本にこのような設計が浸透している訳ではないですし、出来ない人の方が圧倒的に多いと思います。

 

なので、出来ない事を責めるような事はしないで欲しいと思います。

温熱計算などをやろうとしない事は徹底的に責めてください。

 

Q1.0住宅のような家を普及させようとか、勉強したいという会社は、皆、仲間だと思います。

それは、プロ側も一般ユーザー側もね。 

「僕の存在意義も無ければ、都合の良いやつになるという状態」

というのは、プロ側だけが仲間、施主側だけが仲間になろうとしているという事を言うわけですね。

 

最終的に、問題になった時の責任問題が誰になるのか?みたいな感じでの相談には絶対にのりたくないですけど、

最終的にラファエル設計にアドバイスもらって、良い方向に向かってよかった!となるような、何となく「ほのぼの」した情景が浮かぶなら、それは僕としても嬉しいじゃないですか
( *´艸`)

 

プロ側の皆さん、
一番良いのは、これを期に、新住協に加入して見るのは如何ですかね?

皆さん、とっても優しい人たちばかりなので、ビビる事はないですよ!

 

いずれにしても、ラファエル設計の取り組みが一般ユーザーの方に届いているのは嬉しい事です。

僕の願いは、全員が室温シミュレーションをした設計をする事ではなく、

「性能として」はQ1.0住宅を一人でも多くの人に建ててもらいたい!

というのが願いであり、ブログを書いている一つの目的でもあります。

 

1人でも多くの人がラファエル設計で契約して欲しいとか、そういった事は本当に思っていなくて、やっぱり、新住協のボスである鎌田先生が

「全棟Q1.0住宅」

という願いを持っている。

僕はその新住協の会員であり、マスター会員でもある。

 

つまり、何十年もかけてQ1.0住宅という素晴らしい住宅を確立した技術などを、これからは多くの人達に伝えて、広めて、実際に建ててもらって、鎌田先生の想いを、我々新住協会員は継承して行かないとダメだと僕は思っています。

新住協という組織に入って学ぶという事は、その「看板を背負う」という事だと思うんです。

だから、中途半端な事をしたら鎌田先生にも失礼ですし、全会員に対しても失礼な事です。

 

色々偉そうな事言ってますが、そんな僕の想いも汲み取ってくださるとうれしく思います。

2020年06月20日