めちゃ寒かったよ次世代省エネ基準クリアの家

先日、次世代省エネ基準クリアの家が完成したという事で、見学する出来たので、行ってきました。

初めに結論というか、感想を述べると・・・

半端なく寒い!!!

の一言です。

最近、新住協での研修会をはじめとして、素晴らしい高断熱住宅の見学ばかり参加していたので、余計に・・・

天と地くらいの差を感じてしまいました・・・

(;´▽`A``


夏にもこのように見学する機会があったので、同じ次世代省エネ基準クリアの家を見てきましたが、
正直、酷評しか出てきません。

その時のブログは↓

『オープンハウスを見学!凄い局所不快感』

 

今回の話に戻ります。

外もシャツ一枚では寒いような感じでした。

室内は無垢などは一切使わずに、床はフローリングです。

壁と天井はクロスです。

窓はアルミ&樹脂サッシのLow-eでした。

外観のデザインは、好きな人もいるだろう。

 

最近は本当に自分の設計も含めて無垢の床材しか使った事がなかったし、高断熱住宅でも床は無垢だったので、

普通のフローリングは新築では久々に拝見&触れました。

やはり、かなりの冷たさ。

 

熱は暖かい方から冷たい方へ移動します。

つまり、人間の熱は冷たい床に奪われます。

体感温度とは、(室温+表面温度)÷2

で数値化できますが、人が感じる暖かさ、寒さというのは、室温というよりかは、

床・壁・天井の表面温度で決まるのです。

すなわち、室温が16℃、床が10℃だとすると、足元の体感温度は13℃になります。


床暖房を入れるそうですが、そりゃ必要ですわねという感じですね。

床暖房を入れるなら、床材は無垢にして、断熱性能をもっと上げて、床の表面温度を上げる工夫をすれば、全然必要ないんですけどね。

 

次世代省エネ基準クリアの家は、夏に続いて今回秋を体験しましたが・・・

「次世代省エネ基準クリアの家!」

って宣伝している家は、寒いんだな、暑いんだなと見学に行かなくても分かるという事ですね。

 

次世代省エネ基準

って名前はカッコイイ感じしますが、激甘ちゃんな基準で、クリア出来ない方がおかしいレベルなのですよ。

最低の断熱材の厚みを入れたりLow-eガラスの窓を入れたら簡単にクリア出来ます。

なので、熱損失・ヒートブリッジ(熱橋)を防ぐことなんて一切考えなくても、次世代省エネ基準はクリア出来てしまう基準なのです。

 

もし、同じような見学会などがあった場合、

「どれだけ暖かいのかな」

「どれだけ涼しいのかな」

なんて期待していったらダメなレベルですよ(笑)

 

最近非常に思う事は、インテリアや外観のデザインが如何に優れていようと、温熱環境が最悪な家にはまったく魅力を感じない所か、興味も沸かなくなりました。

省エネ基準に関しては「やりすぎ」って事はないのです。

 

例えば、ダブル断熱+外付けブラインドで年間光熱費が5000円安くなる場合と、外付けブラインドなしで5000円高い場合・・・

外付けブラインドの設置に200万かかるとするなら、それはやりすぎと言えなくもないですが・・・

「やりすぎ」という事をいうならば、その前提条件が大切って事です。

 

まあ、今回も次世代省エネ基準クリアというものを体験しましたが、

どれだけ劣悪な環境なのかを伝える知識量が増えた事くらいが良かったのか、悪かったのか・・・。

 

とにかく、次世代省エネ基準クリアというならば、UA値を表記して欲しいですね(笑)

現在、「本物のZEH(ゼッチ)と偽物のZEH」というブログを書いてる途中です。

かなり濃い内容なので、なかなかまとめる時間が無くて書き上げられないですが、時間出来たらUPします。

お楽しみに♪

2017年11月19日