『健康住宅の大きな勘違い』皆が知らない事
断熱にこだわる意味
暑さ&寒さをしのぐだけではないですよ!健康性が増すんですよ!
(研究結果の出典:近畿大学 岩前教授によるweb講義 健康な住まいと健康な暮らし)
- 高断熱住宅に住む人たちの声
- ・冬暖かく、夏過ごしやすくなった
・快適になった
これらは一般的に聞く声です。
そんな中でこんな声達があるようです。
・足の痛みがかなり和らいだ
→膝が悪く、杖を使っていたが、全く使わなくてもよくなったようです。
・自分の喘息と孫の花粉症も凄く良くなった
・入居前まで入院直前だったお父さんが体調が良くなり、家の中を元気に歩き回れるようになった
・夜のトイレもちっとも苦にならなくなった
・娘の鼻炎が出なくなった(友人邸に泊まると鼻水たらして帰ってくる)
本当にいい報告ですよね!
そして、すごく多い声が・・・
・以前はよく風邪をひいていたけど、高断熱住宅に住むようになってから一度も風邪をひいたことがない
または、殆どひかなくなった。
4年で一度もひいていないなんて声も!
番外編としては・・・
月2回風邪をひいていた病弱な猫がこの冬2回しか風邪をひかなかった・・・なんて声も(笑)
ただ健康【改善】はペットにも無関係です。
高断熱住宅っていうのは、『健康性』が増すということですね。
根拠としては24000人を対象とした結果のようです。
現在は3万人のようですが、調査内容は下記に示します。 - 健康影響対象とした症状
- 下記の症状が、高断熱住宅に引越しした後、現在の暮らしで症状が出ていたのか、出ていないのかという変化を調査したようです。
1人の人間が、以前と以降で2つの暮らしを比較できるという点が意味がある研究だそうです。
①せき
②のどの痛み
③肌のかゆみ
④目のかゆみ
⑤手足の冷え
⑥気管支喘息
⑦アトピー性皮膚炎
⑧関節炎
⑨アレルギー性鼻炎
⑩アレルギー性結膜炎
⑪肺炎
⑫脳血管疾患
⑬心疾患
⑭糖尿病
⑮高血圧 - 新しい住まいの断熱性
- Gというのは断熱グレードで、数値が大きい程高断熱です。
Raphael設計が目指すのはG5のもっと上、Q値1.0です。
下記は現在の省エネ等級4(省エネ法の基準がクリアできる最低ランク)が取れる表です。
Q値は旧基準で、現在は「外皮」という別な基準に変わってしまったのでQ値としての基準はないですが、目安として利用されています。
地域区分 地域詳細(一部) 熱損失係数 外皮平均熱貫流率 冷房期の平均日射熱取得率 1地域 北海道(旭川・富良野・釧路・稚内) Q1.6 UA値0.46 - 2地域 北海道(札幌・苫小牧・室蘭) Q1.9 UA値0.46 - 3地域 函館・青森・山形・秋田 Q2.4 UA値0.56 - 4地域 宮城・福島・栃木県(那須、日光) Q2.4 UA値0.75 - 5地域 宇都宮(4地域以外の栃木県) Q2.7 UA値0.87 ηA値3.0 6地域 千葉・横浜 Q2.7 UA値0.87 ηA値2.8 7地域 長崎・鹿児島 Q2.7 UA値0.87 ηA値2.7 8地域 沖縄 Q3.7 - ηA値3.2
G3・・・Q値4.2(18%)断熱等級3 新省エネ基準H4年制定 『まあまあ断熱』
G4・・・Q値2.7(49%)断熱等級4 次世代省エネ基準 H11年制定 『ちょっと断熱』
G5・・・Q値1.9(33%)断熱等級5 温暖地で北海道仕様の断熱性能 『しっかり断熱』
現在の省エネ等級4というのはG4(グレード4)という事になります。
北海道(一番寒い所):1.6
函館・青森:1.9
栃木県(宇都宮):2.7
って感じなので、Q1.0住宅っていうのは、日本最高レベルの断熱住宅なのです!
次に断熱グレードと改善率という結果があるので見てみましょう!
見方としては・・・
栃木県であれば、
省エネ基準をクリア出来てる家ならG4、
更に上のレベルを目指した家ならG5
古い家ならG3以下
自分が住む県がG5の家にしたらどのように改善させるかという感じで見てください。
H4年以前の家はG2とかG1くらいのかなりの低断熱の家だと仮定してください。健康被害と改善率 G5
断熱等級5 認定低炭素住宅
トップランナー基準
『しっかり断熱』G4
断熱等級4 長期優良住宅
次世代省エネ基準
(H29年現在の省エネクリア基準)
『ちょっと断熱』G3
断熱等級3
新省エネ基準H4年制定
『まあまあ断熱』健康改善(全体的に) 85%の改善 69%の改善 65%の改善 アトピー性皮膚炎 60%の改善 45%の改善 35%の改善 気管支喘息 75%の改善 62%の改善 55%の改善 アレルギー性鼻炎 30%の改善 15%の改善 10%の改善 アレルギー性結膜炎 40%の改善 20%の改善 15%の改善 手足の冷え 65%の改善 30%の改善 10%の改善 肌のかゆみ 45%の改善 30%の改善 20%の改善 せき 63%の改善 49%の改善 42%の改善 のどの痛み 65%の改善 55%の改善 50%の改善 目のかゆみ 40%の改善 25%の改善 20%の改善
(出典:近畿大学 岩前教授)
如何でしょうか?
栃木県のような温暖な地域でも、高断熱住宅を目指すべき理由が明確だと思います。
理由は一番下へ。
これらは『快適』という調査結果ではなく『健康改善』の結果です。
健康改善=快適に繋がる訳ですね。
これが健康住宅の土台で、一番大切な事の根拠です!
断熱性能を上げるだけでこれだけの効果があるのです。
このH11年の省エネ基準って、大していいものではないのですが、こんなに改善されるのですから驚きです。
現在はもっと基準が良くなっています。なので・・・
- 断熱設計ってそんなに重要?
- 断熱にお金出すなら、普通断熱で安い方がいい
- 断熱にこだわる設計=余計な出費
- 普通断熱で安い方がいい。雪国じゃないんだから断熱にこだわる必要なんてある・・・?
- 寒くたって、死にゃ~しない
このような考えの方は、沢山いらっしゃると思います。
下に行くほど、『ガッカリレベル』が最高潮に達する程残念ですが・・・。
一番下の意見なんて、間違ってるレベルです。
まあ、健康改善に一番有効なのは・・・『運動』であることに疑いの余地はないのですが(笑)
断熱住宅に住むと、運動をした以上に・・・
倍以上に健康でいられるようです。
ただし、決して運動しなくてもいいと言っているわけではなく、運動以上の効果があるという研究結果であるようです。
年取ったらなかなか運動なんて出来ないですからね(;´▽`A``
実は・・・・
温暖な地域ほど、断熱を軽視するので、冬の死亡率が非常に高くなっています。
我が栃木県は全国1位という残念な現状・・・
断熱を高めるという事は、命の基本仕様を高めるという事です。
そして、基礎体温もあがり、免疫力が付いたり、不妊治療も良い結果をもたらす可能性が高くなります。