家の中「寒いと感じる」81%
新建ハウジングの記事について触れたいと思います。
家の中で寒いと感じる人が81%!
次世代省エネ基準の家ですら寒いのに今の日本に家づくりでは当然じゃない?と驚きもしませんでしたが、どんな内容なのか見て見ましょう!
積水化学工業と住環境研究所の共同で、『家庭内寒暖格差』をテーマにした調査を実施したようです。
対象は・・・
10代~70代の男女500人
(子ども世代、パパ・ママ世代、シニア世代で均等)
調査の質問がこれ・・・
「冬、家の中にいるにもかかわらず、寒いと感じることはありますか?」
その結果、81%がある!と答えたという。
(そりゃそうでしょうね)
- 「よくある」=38%
- 「たまにある」=43%
- 「ほとんどない」=14%
- 「まったくない」=5%
年数別でいうと・・・
- 築年数20~29年の家86%
- 30年以上の家で89%
が「ある」と回答しているようです。
『築年数の長い家ほど寒さを感じやすい傾向が見られた』
と述べられているが・・・
『そんなの当たり前じゃんかよ~~~~~』
って突っ込みを入れたい所でした(笑)
初めにも書きましたが、H28年の省エネ基準が最新であり、現在H29年なのでH28基準が最も新しい基準となっています。
別なページでも書いてますがUA値、ηA値という数字で省エネ基準をクリア出来るかどうか判断をします。
そもそも、H4年、H11年の基準から、数値の出し方などは変わっても、断熱材などの家の性能はほとんど変わっていないのが次世代省エネ基準であり、その為に、このH29年に建てる家達は次世代省エネ基準をクリアしても、
夏は灼熱
冬は極寒
なわけです。
なので、このような調査をする場合、寒いの何て当たり前なんだから
「対象」にする人たちがおかしいと思います(笑)
寒いはずはないと思われている、
最近の次世代省エネ基準クリアという家でこのような調査をしてもらいたいです(笑)
では次に寒さを感じる場所
- トイレ=55%(非居室)
- 脱衣所=53%(非居室)
- リビング・ダイニング=34%(居室)
トイレや脱衣所が半数以上寒いと答えています。
リビングダイニングは66%の人が寒さを感じていない。
これがどういう事かというと・・・
『ヒートショックが起きる条件がそろっている』
です。
暖かいリビングから寒い廊下へ出て、第一のヒートショック、
脱衣所からお風呂に入る時に第二のヒートショック!
ヒートショックが起きるか起きないかのロシアンルーレット状態なのですよ。
だから、家じゅう一定温度や家の中で寒い場所を無くすという設計が非常に重要なのです。
リビング・ダイニングで寒さを感じやすい時間帯は・・・
午前4時~7時
だそうです。
(おもいっきり、ママがお弁当作ってる時間じゃん(;´∀`) )
電気代を気にして寝る前に暖房を消して、家の性能が悪いので暖かい室温を保ってられない
という事が見えます。
これらの結果については次の結果を元に触れます。
【家の中で寒さを感じやすいシーン】
- 「起床時」=66% (夜中暖房消して室温10℃以下だったりしますからね)
- 「入浴前後」=49% (部屋単位で暖房するから脱衣所極寒ですしね)
【寒さを感じやすい身体の部位】
- 「足」=79% ※特に多かったのは就寝前
- 「手」=58% ※特に多かったのは朝外出時の準備中
- 「身体全体」50% ※特に多かったのは入浴中
【寒い思いをしている人は誰か?】
と聞いた所「ママ」と答えた人が44%と一番多く、
ママ自身の70%が自分は寒い思いをしていると答えたそうですね。
で、同じく70%のママが冬にリビングにいる時に
『暖房器具をつけるのを我慢している』
と答えたそうです。
そして、さきほどのリビング・ダイニングで寒さを感じている人の51%が「ママ」だったようです。
はい・・・いかがでしたでしょうか?
当然というか、当たり前の結果ですね。
日本は、「我慢」をするのが「省エネ」になると思っている国です。
でも触れていますが・・・
暖房を我慢する日本の家は・・・
冬寝る時に、14℃で、朝起きる時は10℃以下になるのが「笑える日本の常識」だそうです。
リビング・ダイニングの朝4~7時って、ママがお弁当作ったりしている時間ですよね。
次世代省エネ基準クリアの家は、朝4時等の時、外気温が約マイナス6~9℃になると、リビングダイニングもマイナス1~2℃、0~7℃くらいになるものです。
↓証拠(笑)
トリプルガラスなどにして、
UA値0.47の栃木にしてみたらZEHがクリア出来る省エネ基準圧倒的にクリアした結構頑張った家
省エネ基準を圧倒的にクリアするのが当たり前ですが、数値をクリアしただけでは、光熱費削減にならないのです。
なので、UA値がどれくらい低いか勝負なんて意味がないのです。
※UA値は低い程高性能です。宇都宮の基準は0.87、北海道が0.46です。
Q1.0住宅というのは同じ過酷な条件で無暖房で15℃前後を保てます。
UA値0.37
※トリプルガラスはあえて使ってませんよ
これらのシミュレーションは1年で一番寒い日の一番寒い外気温の時です。
逆にこれが家の中での最低室温と言えます。
14℃を下回らない家ってことです。
『我慢』なんていらないのが本当の高気密高断熱です。
『光熱費・電気代』を住まい手に沢山負担させないのが、Q1.0住宅です。
この時間のこの外気温でこれだけの性能なのですが、流石に暖房なしでは寒いと思うので、暖房をつけなくてはどんな高性能な住宅でも無理なのですが、「快適」と思える室温まで上げるのが簡単で、24時間暖房つけっぱなしでも電気代がかからないのがQ1.0住宅です。
↓証拠です(笑)
冷暖房期に24時間エアコン1台でつけっぱなしで年間冷暖房費¥14000円です(笑)
つまり、それだけエアコンが暇してるって事ですよ。
ZEHを含めて、日本の省エネ基準というのは「電気代」は無視しした基準です。
安さ勝負の家づくり、省エネ基準をギリギリクリア、若しくはクリアできないあり得ない家というのは・・・
『家は安く造るけど、電気代は住まい手が沢山払ってくださいね~~』
って事なのです。
安く家を造る工務店からしたら、「家を安く造ってくれる!」という印象がよいでしょうが、
住まい後の生活の負担なんて1mmも考えられていないわけですよ。
女性というのは、男性に比べて、筋肉や贅肉の付き方が違います。
ようするに、身体に纏っている「断熱材」の厚みや量が、男性に比べて少ないので、寒さを感じやすいのですよね。
↓これを見てください。
実家の廊下をサーモカメラで写した画像です。
子どもにとっての温熱環境がどういうことか分かりますか?
察しの通り、青い方が寒いのです。
子どもと大人では生活環境が全く違うのです。
これを見てもらうとさっきのアンケートで足が1番寒いと言った理由が分かりますよね?
寒い床面にずっと接しているので、暖かい体温は床面に熱を奪られて「寒い」と感じるのです。
だから、皆さん、床暖房が欲しいと思うわけです。
断熱材などを薄くしたりして家を安く造ろうと考えて、床暖房を入れるというおかしな考えをするのです(笑)
でも述べてますが、Q1.0住宅レベルになれば、床暖房なんて必要ないんです。
つまり、手足が寒いという事もなくなるので、「寒い」ってほとんど思わないって事です。
まあ、寒いと思わない事が1度もないかというと、そんな住宅は存在しないので、
「優しい風を送ってくれるようになるエアコン」となる家の性能が必要なんですよね。
【まとめ】
我々が支払っている『光熱費・電気代』は、東京電力や東京ガスに行くわけではありません。
『中東』へ行くのです。
日本が借金まみれの原因です。
中東は日本へお金を落としてくれません。
日本製のものを買いません。
中東へ貢いでいる状態です。
待機児童問題や空家問題、医療費40兆超えてしまった問題・・・
全ては我々(日本)が稼いだお金が「光熱費」で中東へ支払っている為、我々の生活は全然良くならないんですよ。
家庭でも寒さ・暑さを我慢して、それでも年間光熱費は20万前後の現状。
そして住宅ローン、消費税増税・・・
苦しくなるばかり・・・
「まさに我慢大国 日本」
皆さん、中東に光熱費を払うのではなく、日本の為に、地域の為にお金を使いましょう!
地域活性化が、子育てし易い街づくりにも繋がりますし、
不妊治療などの助成金の回数が増えたりもするかもしれません。
家の中が寒いと感じる・・・
これは、冬に家の中で死ぬ確率が高いという事。
栃木県はそれが全国1位です。
ママが快適と思える家づくりが、子ども、パパ、ジジババにとっても「快適」と思えるはずです。
そして、家族の「幸せ」が生まれるはずです。