みんなの家造りの失敗例

本日は
『家づくりで失敗だったと思う事』
を取り上げたいと思います。

家づくりって、打合せを何度も行い、その時は・・・

  • すごく最高の家が出来そうだ!
  • 満足できそうだ
  • かなり考えたから問題ってあるのかな?

という気持ちをもって、工事に入る人も多いと思います。

が!しかし!
住んでみたら失敗例の方が多かったりします・・・

  • エアコンの効きが悪い
  • 開放的と思っていた吹抜けが失敗したと思う
  • 風の通りが悪い
  • 陽が当たらない
  • 窓開けたら隣の家の給湯器やエアコンの室外機、レンジフードの目の前で窓開けたくない
  • 収納なしの部屋を作ったけど、後から家具置いたらすげー狭くなった
  • 家具を置いたらコンセントが隠れてしまった
  • 無駄な部屋になってしまった
  • ドアが開いていると、照明のスイッチが隠れてしまい、押せない
  • 折れ戸の開く方を逆にすれば、回り込まずに物が出し入れ出来た
  • 照明を消すのにいちいち遠くに戻ってスイッチ押さなきゃならない
  • 風通りを考えて窓を多くしたら、家具が置けなくなった
  • 洗濯(洗濯機)終えてから洋服を干すのが難点

などなど・・・

って感じですよね・・・。

考えたつもりでも生活している上で気が付くことって多いですよね。

こういう事って、事前にそういった「リスク」を設計士から説明された上で納得してそうなったのか、
説明されずにそうなったのか・・・

そのプロセスって非常に重要だと思っています。

さて、その失敗と思われる『原因』『要因』ですが、パターン的なものがあります。

エアコンの効きが悪い
断熱の設計が最低限を満たしただけのレベル
開放的と思っていた吹抜けが失敗したと思う
断熱の設計が最低限を満たしただけのレベル
風の通りが悪い
敷地・敷地周辺環境の調査不足
陽が入らない
敷地・敷地周辺環境の調査不足
ガラスの選定ミス
窓開けたら隣の家の給湯器やエアコンの室外機、レンジフードの目の前で窓開けたくない
敷地・敷地周辺環境の調査不足
収納なしの部屋を作ったけど、後から家具置いたらすげー狭くなった
家具を置いた時の状況の想定不足
家具を置いたらコンセントが隠れてしまった
家具を置いた時の状況の想定不足
無駄な部屋になってしまった
将来のライフスタイル状況の想定不足
ドアが開いていると、照明のスイッチが隠れてしまい、押せない
動線などのイメージ不足
折れ戸の開く方を逆にすれば、回り込まずに物が出し入れ出来た
動線などのイメージ不足
照明を消すのにいちいち遠くに戻ってスイッチ押さなきゃならない
動線などのイメージ不足
洗濯(洗濯機)終えてから洋服を干すのが難点
動線などのイメージ不足

こんな感じと思います
※あくまでも私の考えです

断熱による要因
・コスト的に仕方がない部分
・設計、施工が悪い
敷地周辺環境による要因
・設計が悪い
想定不足による要因
・設計が悪い
イメージ不足による要因
・設計が悪い

はい・・・。
個人的には設計が悪いと思う事が殆どです。
間取りをパズルのように考える事って、建築士の資格があろうがなかろうが、関係なく出来ます。

学生だって出来るし、主婦の方だって誰でも出来ます。

例えば、

『水廻り』
・お風呂、脱衣所、トイレ
場合によってはキッチン
まあ一般的にはお風呂、脱衣所、トイレを3点セットで一つにまとめた方がいいとか、そういった考えをするのが殆どだと思います。
この考えに正解も間違いもありませんが・・・

そこに住む人の正確や動作、癖、ライフスタイルによっては、間違いにもなるわけです。

これって怖いですよね!

設計としては、「水廻りちゃんとまとめたぜ~」って満足してるかもしれませんが、
寝室からトイレが遠すぎて、老後、介護する上ですごく不便になったり、
洗濯終わってから、衣類を干すのに干す場所が遠い、そして干し終わった後、収納するのにあっち行ったりこっち行ったり。

人によっては、玄関にトイレがあった方がいいと考える人もいます。

水廻りがよく北側とかに持っていきがちですが、庭が西にあるなら脱衣所(洗濯する場所)も西にあった方が便利だったりします。

よく、キッチンから脱衣所を繋げたりするアイディア例もありますが、これも
『ちょっと変わった事を提案したぜ~』
設計士は思ってても、キッチンに立つ時間と洗濯などをする時間などが違って、両者が繋がってるメリットがまったくなければ意味がありません。

ストーリー性のある間取りの提案』←クリックでページジャンプ

でも色々記載してますが・・・

↓抜粋

間取り
道路や敷地周辺状況により、お客様の土地は東西南北どこに開けた方が環境がよいのかという優先順位をつけて、リビングやキッチンの配置を考えます。
子供室の在り方、必要性
お子様の成長ともに変化出来るよう考慮します。
詳しくはこちらをクリック→『 Q:子供室って必要?』『わが子を天才に育てる家
ストーリー性のある間取り
間取りを考える上で、
部屋がそこに配置されるに至ったストーリーが必ず有るような間取りを考えるという事です。

起床時は寝室から必ずどこかの部屋に向かうわけです。
帰宅時は玄関から必ずどこかの部屋に向かうわけです。
それは人や状況によって違います。

そして何処かに向かって終わりではありません。
また向かう部屋があるのです。

その人にとって、その家での『間取り移動の物語』が1日1日始まるのです。

例えば洗濯などの行動をする時、服を干しに行くまでに人によっては癖やこだわりなど、ある程度決まった行動パターンがあるはずです。
『ここがこうだったらいいのに・・・』
そう思ったりしたことありませんか?

間取りによって人が行動をするのではありません。
人に間取りが合わせてくれるのです。

間取り(部屋の存在意義)・部屋の配置に意味がある・・・

それがストーリー性のある間取り設計です。
オンリーワンな間取り
ストーリー性のある間取り・・・
それはそこに住まう家族にとって、まさに『オンリーワンな設計』になると思っております。

まあ、私は「ストーリー性のある間取り」という物を特に重要視してます。
それは、間取りや部屋の配置に対しての在り方のような考えですが、
通常それだけでは生活出来ません。

夜など、暗ければ『照明(電気)』を付けなければならないし、
勉強する時なども照明が必要な場合もあります。

そういった場合、『スイッチ』が必要になり、勉強机の場合でスタンド照明であれば『コンセント』が必要になります。
コンセントであれば、机などの家具で隠れないようにしないといけませんし、
パソコンをやる場合、コンセントが机の上にあった方がいいとか、下にあった方がいい、両方にあった方がいいなどなど。

部屋のスイッチであれば、部屋のドアを開けたすぐの所にあった方がいいのか、部屋のドアの手前にあった方がいいのか、それは部屋にもよると思いますし、住む人の使い方にもよる所があると思います。

すんごく細かい所ですが・・・
小学生のお子さんがいるママですと、学校の掲示物などを貼ったりできる『掲示板』などがキッチンのすぐ近くにあった方がいいとかありますよね♪
フィギュア集めなどのコレクションがある方はそういったものを飾れる『造り付けのガラス棚』などがあるといいですよね♪

 

これらの事って、お客様と一緒に図面上ではあるけれど、頭の中でイメージ膨らませながら、頭の中で行動してみないと気が付かない事が多かったり、その時に気が付く事もあります。

頭の中でウォークスルー(←クリックでジャンプ)
をしてみるという事です。

打合せの回数を50回もやったとしても、ほとんどがデザインを優先したような打合せで上記のような事を設計側から提案などされなければ、まさに『住んでから失敗』になる可能性が大ですし、
打合せを5回しかしなくても、『痒い所に手が届く』ような打合せをしていれば、『住んでからの失敗』の可能性は低いでしょう。

そう・・・何より『』が重要なのです。

当然、私はエスパーではないので、言われなきゃ分からないものも当然あります。
しかし、生活する上で不便に思わないような設計を心掛けています。

家を建てる人っていうのは、必ず現在住んでる家(アパートやマンションも含め)があるわけです。
私が、失敗しない間取りを考える上で重要な一つの要素として、
今住んでいてのデメリットの解決」→「デメリットを最高のメリット」に変えた設計。
こういった事が、間取りを考える上で一番初めに取り組む所の中での1つかなと思っています。

 

家づくりで失敗しない方法・・・
それは一番には設計士の力量的な要素も多いですが・・・

頭の中で、ウォークスルーをしたりして、頭の中で起床~就寝まで、1週間!
月・火・水・木・金・土・日
春・夏・秋・冬
のすべてを想定して、頭の中で色んなシチュエーションを当てはめながら、頭の中で生活みるといいと思います。

その上で、
自分が30歳、子どもが0歳の今
自分が40歳、子どもが10歳の時
自分が50歳、子どもが20歳の時
自分が60歳、子どもが30歳の時
自分が70歳、老後の生活

ここまで考えられると、自分たちが使いたい部屋、子供室がどうなるか・・・
そういった考えが色々生まれて、より家造りの楽しみが増えるのではないでしょうか?

2017年01月14日