ヒートショックと熱中症

こんにちは。Raphael設計(ラファエルセッケイ)所長の神長宏明です。

 

先日、家づくりに大切な事を、2人にお話させていただきました。

そんな話の中で、冬はヒートショック、夏は熱中症の危険性を話したのですが・・・
2人共、「ヒートショック」を知らない事がわかりました。

 

一度は耳にした事があるであろう
「ヒートショック」
急激な温度変化が体に及ぼす影響のこと。

よく聞くのが入浴時の事故ですよね。
ヒートショックの状態
寒さの厳しい季節、脱衣室からお風呂に入る時など急激な温度変化によって血圧が急激に上昇したり下降したり脈拍が早くなったりする状態。

お風呂場で、残念ながらお亡くなりになられる方の多くはヒートショックが原因だったりします。
実は心臓にもかなりの負担がかかっている
室温変化により、人の体は一定の体温を保とうとするために、血管が急激に収縮して血圧や脈拍の変動が起きてしまうわけですね。
ヒートショックは心筋梗塞脳血管障害などを引き起こす可能性のある危険な状態と言えるのです。
入浴には3つの危険が潜んでいる
実は、入浴時には3回危険性が潜んでいるのです。
①温度変化
②緊張からの解放
③姿勢変化(出典:もっとモックセミナー2017春資料)

【第一の危険】~温度変化~ リビングから廊下・脱衣所・風呂洗い場
『温度差』
【第二の危険】~緊張からの解放~ 浴槽
寒い部屋から熱いお湯に入った時の
『お風呂に入った時の失神』
【第三の危険】~姿勢変化~ 風呂洗い場
低い湯船から立ち上がった時の
『立ちくらみなど』

 

実はこのヒートショック、お風呂場で起きるものではありません。

  • 暖房の聞いた部屋から息が白くなるほど寒い廊下に出た時、ブルってした経験はありませんか?
  • 毛布から出た時にブルってした経験はありませんか?
  • リビングの室温が低くコタツから出た時に寒くないですか?

 

実はこれもヒートショックなのです
実は家の中には、危険がいっぱいなのです。
温暖な地域でも断熱性能が高い家づくりをしないとならないという事です。

ヒートショック=冬の事故です。

 

そしてもう一つ夏の事故があります。

 

熱中症 
熱中症は、外よりも夏の家の中で起きます!

東京都福祉保健局 東京都監察医務院のデータ
平成27年の熱中症死亡者数(死亡場所別)によると・・・
「7月」
屋内:43人
屋外: 5人

「8月」
屋内:50人
屋外: 3人

圧倒的に室内の方が危険です!!
屋内で亡くなられた方の90.3%はクーラーを使用していなかったのが原因です。
高齢者や女性の方で冷房の風が苦手な方は多いように個人的には思います。

 

最近、「省エネ」という事で室内の温度を高めに設定していますが、完全に自殺行為だという事が分かっていません。
電気量販店でも1時間いれば蒸し暑さで汗だくになるほど暑い時があります・・・。

役所でもかなり暑い時あります。

皆さん、卓上扇風機などを使用しているし、正直意識がもうろうとしますよね。

クールビズとか取り組んでいますが、まさに「我慢」して省エネという現状ですよね。


家づくりをはじめる方には「ヒートショック」&「室内熱中症」この2点の危険性を知る必要があります。

 

我慢なんてしなくても、光熱費半分でヒートショックや熱中症ともほど遠い環境の家づくりが出来る事を知っていただきたいです。

2017年06月20日