ダブル断熱についてのおさらいですが、
- 家のどこにいても同じ温度
- 一年中快適な温度
- 結露によるカビやダニの発生を抑える
この３つが『三種の神器』です。
現在の日本で行われている家づくりは、
- 断熱性能を軽視したもの
- 断熱設計で大切な事が分からない
- 気密の重要性を知らない
こんな感じで、イグルー以下の家づくりがまだまだ行われています。
断熱性能が高いはずなのに寒い家の中・・・。
ダブル断熱を推奨する理由の一つを下記に記します。
- 一度は耳にした事があるであろう
「ヒートショック」 - 急激な温度変化が体に及ぼす影響のこと
- ヒートショックの状態
- 寒さの厳しい季節、脱衣室からお風呂に入る時など急激な温度変化によって血圧が急激に上昇したり下降したり脈拍が早くなったりする状態。
お風呂場で、残念ながらお亡くなりになられる方の多くはヒートショックが原因だったりします。
- 実は心臓にもかなりの負担がかかっている
- 室温変化により、人の体は一定の体温を保とうとするために、血管が急激に収縮して血圧や脈拍の変動が起きてしまうわけですね。
ヒートショックは心筋梗塞や脳血管障害などを引き起こす可能性のある危険な状態と言えるのです。
お風呂場での死亡という統計での人数が出てますが、これは救急隊が駆け付けた時に亡くなっていた場合であり、救急搬送された後に病院で亡くなった人はカウントされていませんので、ヒートショックが原因で亡くなるリスクは非常に高いもので恐ろしいです。 低温による死亡者数は推測すると、年間12万人になるようです。 - 入浴には３つの危険が潜んでいる
- 実は、入浴時には3回危険性が潜んでいるのです。
①温度変化
②緊張からの解放
③姿勢変化
（出典：もっとモックセミナー2017春資料）
- 【第一の危険】～温度変化～ リビングから廊下・脱衣所・風呂洗い場
- 『温度差』
これは３つのうちのリスクの１つにすぎません
温度変化
↓
血管収縮
↓
血圧急上昇
↓
脳梗塞（血管破断）
↓
溺水 - 【第二の危険】～緊張からの解放～ 浴槽
- 寒い部屋から熱いお湯に入った時の
『お風呂に入った時の失神』
緊張からの解放
↓
血管拡張
↓
血圧急降下
↓
失神
↓
溺水
- 【第三の危険】～姿勢変化～ 風呂洗い場
- 低い湯船から立ち上がった時の
『立ちくらみなど』
姿勢変化（湯船から立ち上がる時）
↓
血管拡大 or 心拍増加
↓
血流変化
↓
失神 or 心臓発作
↓
転倒
↓
溺水
80歳くらいの老人の場合のデータでは、心拍数が120にも上がり、普段の２倍になるようです。
このヒートショック、お風呂場で起きる事だけだと考えていませんか？
- 暖房の聞いた部屋から息が白くなるほど寒い廊下に出た時、ブルってした経験はありませんか？
- 毛布から出た時にブルってした経験はありませんか？
- リビングの室温が低くコタツから出た時に寒くないですか？
- 実はこれもヒートショックなのです
- 家中何処でも一定温度のコンセプトであるダブル断熱の家は、上手な住まい方でそんなヒートショックを少しでも防止できると思っております。
（※医学的な根拠を得たわけではございません。）
そして、家の中に住む危険な魔物はヒートショックだけではございません。
- 「 熱中症 」
- 熱中症は、実は外だけで起こるものではないのです。
東京都福祉保健局 東京都監察医務院のデータ
平成27年の熱中症死亡者数（死亡場所別）によると・・・
「7月」
屋内：43人
屋外： 5人
「8月」
屋内：50人
屋外： 3人
圧倒的に室内の方が危険性がMAXだと思います。
『屋内で亡くなられた方の90．3％はクーラーを使用していなかった』
ようです。
高齢者の方で冷房の風が苦手な方は多いように個人的には思います。
熱中症は、乳児や高齢者に多いようですが、若い方も油断大敵です。
- 部屋単位で冷暖房ONにしてという生活なら、どんな断熱でも正直室温は変わらないと思います。
『電源OFFにしてから何時間も温度がほとんど室温低下・室温上昇がない』
というような所がメリットの一つです。 - いずれにしても住環境というのは、今日において、軽く考えるものではないと思っております。
実際にダブル断熱で建てた方の感想は、湿度による不快感がほとんどないというお話です。
ブログでダブル断熱の有効性が非常にわかる内容をアップしました。
→クリック『 健康な住まいと健康な暮らし 』
交通事故による死亡者数は96年頃から2015年まで右肩下がりで約14000人から約4000人くらいまでの約1万人も減少しているわけです。
しかし、家庭内の不慮の事故では96年から右肩上がりで13000人以上・・・交通事故より３倍以上多いようなのです！！
