省エネ基準の改正~光熱費~
2020年に義務化になる省エネ法。
その省エネ基準を守ると室温は暖かいのか?
寒い日、室温9℃くらいにしかならないようです。
省エネ基準をクリアした住宅がですよ?
でも記載してますが、マイナス20℃とかの世界で暮らすイヌイットの家・休憩所であるイグルー以下の住環境の日本。
室温を21℃以上に上げる事は、「世界の常識・日本の非常識」
国の省エネ基準なんて、クリアして当たり前です。
超甘々な基準なので・・・
むしろ、圧倒的にクリアしなければ、快適な住環境は望めません。
そして、省エネ設備だらけで、電気代などは省エネの評価に入ってません。
なので、エアコンなどをガンガンかけてれば「増エネ」になります。
- 省エネ基準では25年に変更されました。 (2017年現在はH28年4月以降の基準)
- 『外皮性能(躯体・開口部)』+『一次エネルギー消費量』で評価します。
要は・・・
・断熱がどれくらい効果的なのか
・弱点である窓からどれだけ熱が逃げるか
というものを表すのが「外皮性能」です。
ダウンジャケットが中綿入りかどうかみたいな感じです。
暖房負荷とか冷房負荷がどれくらいというのを表すのが「一次エネルギー消費量」です。
実は、北側だけ断熱材を入れなくても、「外皮性能クリア」となれば、それは断熱等級4が取れてしまうのです。恐ろしいですよね。
- 断熱イメージ(昔の家)
- 光熱費ダダ漏れ
- 断熱イメージ(省エネ基準)
- 光熱費ダダ漏れじゃ嫌なので締めますよね。
ですが、熱橋(ヒートブリッジ)により光熱費は少し漏れます。 - 断熱イメージ(超高断熱・ダブル断熱)
- 光熱費は全然逃げません。
- 熱性能の基準
地域区分 | 地域詳細(一部) | 熱損失係数 | 外皮平均熱貫流率 | 冷房期の平均日射熱取得率 |
---|---|---|---|---|
1地域 | 北海道(旭川・富良野・釧路・稚内) | Q1.6 | UA値0.46 | - |
2地域 | 北海道(札幌・苫小牧・室蘭) | Q1.9 | UA値0.46 | - |
3地域 | 函館・青森・山形・秋田・日光 | Q2.4 | UA値0.56 | - |
4地域 | 宮城・福島・栃木県(那須) | Q2.4 | UA値0.75 | - |
5地域 | 宇都宮(4地域以外の栃木県) | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値3.0 |
6地域 | 千葉・横浜 | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値2.8 |
7地域 | 長崎・鹿児島 | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値2.7 |
8地域 | 沖縄 | Q3.7 | - | ηA値3.2 |
- 外皮性能の計算
- 外皮性能の計算には以下が必要です。
- ①熱伝導率
- ②熱抵抗
- ③熱貫流率
- ④日射熱取得率
- ⑤温度差係数
- ⑥方位係数
- ⑦窓の冷房期の取得日射量補正係数
- ⑧単位温度差あたりの外皮熱損失量
- ⑨単位日射強度あたりの冷房期の日射熱取得量
- ⑩単位日射強度あたりの暖房期の日射熱取得量
- ⑪外皮平均熱貫流率
- ⑫冷房期の平均日射熱取得率
ちょっと戻って・・・
- Q:高性能グラスウールとか、断熱材をいいもの使えば高気密高断熱の家になるんでしょ?
- A:なりません。①、②、③あたりの部分だけの話で、高気密高断熱の家と勘違いしています。