- ダブル断熱の構成
(セルロースファイバーの例 ※他にグラスウールで付加断熱をする方法もあります。)
- 【内壁】インナーコート(珪藻土混入漆喰)(塗り壁)
- 【充填断熱(内断熱)】セルロースファイバー(ファイバーエース)
- 【外断熱】フォルテボード(塗り壁の下地)
- 【外壁】ディバネート(塗り壁)
といった構成になります。
一般的に室内側からの水蒸気・湿気を壁体内に侵入するのを防ぐ考えをしますが、上記の場合は、室内と屋外で行き来する・・・
いわゆる、『呼吸』をするという表現を使います。
- ◆内壁◆ インナーコート(自然素材)
- 100%自然素材の塗り壁
- 珪藻土や漆喰などの自然素材の塗り壁材で内装を仕上げても、実は下地に化学製品を使っていたということがよくありますが、高品質の漆喰に珪藻土を配合し、下地まで100%自然素材だけで調合された内装用壁材「インナーコート」を採用します。
色や塗り方は自由です。また、土壁のようにボロボロはがれることもなく、柔らかく優しい仕上がりになります。そして、非常に固く、割れにくいです - 【抜群の吸放湿機能】
- 珪藻土の高い吸放湿によるマイナスイオンの放出で、家に居ながらにしてきれいな空気の中で生活できます。
また、抜群の調湿効果が得られ、カビやダニ、結露から家や身体を守ってくれます。
完成した直後から、違いがお分かりいただけると思います。
- 【身体に優しい素材です】
- 塗った後の嫌な臭いがほとんどないので、快適にお過ごしいただけます。
これも完成した直後から、違いがお分かりいただけると思います。
また、合成樹脂を一切使用せず、接着剤や防腐剤も使用していないのでシックハウス症候群の恐れもなく、 安全・安心な素材です。(完全自然素材ですので、シックハウス法の規制を受けません。)
- 【火にも強い、不燃材料認定】
- 国土交通省より認定された「不燃材料」です。
(認定番号:NM-1044)
仕上げ材は、不燃材料、準不燃材料、難燃材料の3つがあり、一番火に強い材料という事です。
- 【インナーコートは割れにも強い】
- アンダーコート(インナーコートの下地材)が割れを最小限に抑える
アンダーコート(下地材)にはしなやかな特殊繊維が配合されており、繊維同士が絡み合うことにより高い強度を発揮します。
さらに、アンダーコートには化学製品等の固める成分が混入されていないため、乾燥速度がゆっくりで収縮率を抑えるため、ひび割れを最小限に抑えることができます。
また、繊維の分散性に優れているため、攪拌時は均等に繊維が絡み合い繋がりが強くなります。
さらに、繊維の大きさが1mm前後と大きいため、通気にもすばらしい効果を発揮します。
それに加え、トップコート(仕上げ材)は天然骨材の大きさがランダムで、アンダーコートの隙間に絡みこむため、割れにくい効果が生まれます。
- 【断熱と調湿】
- インナーコート、ペアガラス、遮熱塗料の断熱効果の比較です。
- ◆充填断熱(内断熱)セルロースファイバー◆ 自然素材
- セルロースファイバー(ファイバーエース)
-
- ※信頼のおけるメーカー指定です。全てのセルロースファイバーが同じ性質ではございません
・熱伝導率0.037W/(m・k)
・優れた防火性能
・優れた防虫性
・殺菌性
・優れた調湿性
・優れた防音性(外の喋り声レベルは全く聞こえません)
その防音効果はアメリカでは空港周辺の防音材として使用されるほどです - 各種認定を取得しています
- ●ファイバーエースは国土交通省の認定を受けた準不燃材料です。
●ホルムアルデヒド等級F☆☆☆☆を取得しています。
●ライフサイクル全体を通して環境保全に役立つ商品につけられるエコマーク商品認定を取得しています。
●断熱材としてグリーンマーク表示の承認をとれたのはセルロースファイバーだけです。(平成19年7月1日現在)
ファイバーエース | グラスウール(フェルト) | ウレタンフォーム | ||
---|---|---|---|---|
1 | ホルムアルデヒドを含まない | 〇 | ― | 〇 |
2 | 燃えた時に有毒なガスを出さない | 〇 | 〇 | ― |
3 | 防虫性に優れている | 〇 | ― | ― |
4 | 防音性に優れている | 〇 | ― | ― |
5 | 時間がたっても性能が低下しない | 〇 | ― | ― |
6 | オゾン層を破壊するガスを製造過程で出さない | 〇 | ― | ― |
7 | 隙間なく施工できる | 〇 | ― | 〇 |
8 | 製造過程であまりエネルギーを必要としない | 〇 | ― | ― |
9 | 水によって損傷を受けない | 〇 | ― | 〇 |
10 | 水を吸ったり吐いたり出来る | 〇 | 〇 | ― |
11 | 手軽に使える価格帯である | △ | 〇 | ― |
↑セルロースファイバー充填完了の様子です。
これが終わると、工事中、寒い時も暑い時も、現場は天国になります。
- ◆外断熱◆
- フォルテボード
-
フォルテボード EPSの種類 A種ビース法ポリエスチレンフォーム保温板3号相当 密度 15kg/㎥ 熱伝導率 0.0385w/(m・k)
・外断熱乾式工法に比べ、必要なコストを大幅に削減できます。
・ 高い断熱性能により室内の温度を一定に保ち、冷暖房の使用を抑えることができるます。
↑外断熱のフォルテボード完了の様子です。
この後、外壁を塗って行きます。
- 【耐久性】
- 非常に高い弾力性があるため、弾性に優れ、塗り壁のクラック(ひび割れ)や剥離を防ぎます。
その為、長期間良い状態を保ち、メンテナンスが楽です。
また素材が曲がることで曲線のデザインが容易になり、 デザインの幅が広がります。
また、フォルテの断熱材は垂れ下がったりしないため断熱性能の経年劣化は非常に少なくなります。 - 【安全性】
- フォルテボードは燃焼を継続しない性質(自己消火性)を持ちます。
構造一体で国土交通省の防火構造30分、準耐火45分認定を取得しています。 - 【結露防止】
- 結露の発生を抑え、カビ・ダニの発生を減少させることができます。
『結露試験』
財団法人日本建築総合試験所の試験にて、結露試験をクリアしいます。
日本の住宅の寿命が短い原因のひとつである「壁内結露」を防止する、とてもすぐれた工法であることを証明されています。
湿度60~80%の間でも結露なしです。
湿度60%=人の肌に一番適した状態
湿度70%=梅雨の時期の状態
湿度80%=シャワー後のお風呂の状態
※結露試験はダブル断熱の構造体で試験したもののようです。
「低炭素建築物認定制度向け建材等ポータルサイト(住宅性能評価・表示協会)」における性能確認方法区分は"A"に該当しますので、安心できます。
- 【省エネ効果】
- 外断熱システム「フォルテ」は高い断熱性能をもっているため、真夏や真冬の外気温に建物が左右されにくく、
室内の温度を一定に保ちやすいため、冷暖房の省エネルギー化をはかり快適な住居空間を作ります。 - 【優れた通気性】
- 雨水は通さず、水蒸気は通す特殊な素材「ビーズ法ポリエスチレンフォーム保温板3 号」を使用し、
大変優れた通気性を発揮します。 - 【EPSの断熱効果の経年変化について】
- ●経緯
1957年、日本建築学会、南極建築委員会が設計、㈱竹中工務店が実施設計、製作しました。
●EPS断熱材の熱伝導率変化
熱伝導率測定はJIS A 1412(保温材の熱伝導率測定法)に準じて行われ、創建当時からの熱伝導率の変化はほとんど見られませんでした。
セルの状態も確認したが、異常はありませんでした。
●まとめ
南極で40年間経過したこの建屋のEPS断熱材は、非常に厳しい気象現象にもかかわらず、
断熱性が建設当初に比べてほとんど劣化していないことがわかりました。
南極昭和基地の無線棟にEPS断熱材を使用(出典:建築雑誌/VOL.112,NO.1411/1997年9月号)
- ◆外壁◆ 自然素材
- ディバネート(塗り壁
- ・住まいの寿命を延ばす塗り壁。
・白い家には最適です。
- 【結露防止効果】
- 雨水は通さず、空気は通すので、壁内結露を防止して家の寿命が延びます。
- 【耐久性が高い】
- 粒子が細かいため、接着性が強く、衝撃に強いので、劣化しにくくなります。
ラスベガスのホテルなどにも使用され、その耐久性は実証済みです。
数年経った白い壁のお宅でも、かなりキレイな状態です。 - 【安全性に優れている】
- ホルムアルデヒド基準値(1/es0.02ppm)以下の為、体に優しく、安心です
- 【割れに強い】
- 弾力性があるため、躯体の変化やゆがみ等によるクラックの心配が少なくなります。
フォルテボードと組合わせたダブル断熱は、一般的な左官の塗り壁に比べてほんの少しの塗り厚になるので荷重が軽くなり、耐震性も向上します。