昔の家は何で寒いの?

昔の家は何で寒いの?
隙間風が多いからってほとんどの人は思うはずです。

↓家の中でもこんな格好の時ありませんか?(笑)

『昔の家は、隙間風が多いから寒い』
それも一理あるかもしれませんが、もっと別な所にも理由があります。

熱移動
熱は温度の高い方から低い方へと移動します。

 

 

熱伝導率W/(m・K) 
※熱の伝わりやすさ 数値が大きいほど熱が伝わりやすい

室内には、窓や床・壁・天井があります。

真冬に窓面付近にいると、すごく寒さを感じるた経験はございませんか?

人の表面温度が30度、窓の表面温度が10度だとすると・・・

  • 窓面に、おもいっきり 自分の熱が奪われる為 に寒さを感じる・・・ という事です


 

窓付近にいなくても・・・

↓こんな経験よくあると思います。

床面が冷たいと足面はすごく寒く感じるし、冷たい壁の近くにいれば寒く感じる。

  • 床面に、おもいっきり 分の熱が奪われる為に寒さを感じる・・・ という事です

 

築60年は経つ僕の実家のキッチンです
青いほど冷たい。
5月なので表面温度はそれほど低くはないですが、こんな状態で足元ほど寒い事が良く分かります。

こういった事が、昔の家は寒い』理由の一つです。

 

また、昔の家は、そうなる理由が下記にあります。
下の図が、今も昔も大きく変わらない状況です。

1階、2階の床と柱の接合部の所から、基礎下の冷気が侵入している事も分かると思います。
床断熱が主流なので、1階の床下は「外気」。
それなのに、「気流止め」が無い為に、間仕切壁とか、105mmの柱(壁厚)なのに、断熱材を90mmとかしか入れないと、その隙間を通って、1階天井裏を寒い空気が流れて、更に2階の小屋裏(屋根裏)に暖気は持って行かれ、小屋裏換気の為の通気と合体したりするのです。
こうなると、断熱材は全然効果を発揮しません。

 

 

部屋の寒さは室温ではなく、壁や床面の表面温度で決まるのです。

表面温度を知る事で体感温度を知ることが出来ます。

(表面温度+室温)÷2で求められたものが「体感温度」となります♪

どちらかというと、天井とか壁が遠ければ、足元の床面の表面温度が一番影響あるように思いますけどね。

 

皆さんも、上半身は暖かいのに足元や手足が寒いなんて経験ありますよね?

それを局所不快感と呼びます。

次は『局所不快感』で詳しく画像で説明致します。