昔の家は何で寒いの?
隙間風が多いからってほとんどの人は思うはずです。
↓家の中でもこんな格好の時ありませんか?(笑)
- 『昔の家は、隙間風が多いから寒い』
- それも一理あるかもしれませんが、もっと別な所にも理由があります。
『熱移動』
熱は温度の高い方から低い方へと移動します。
熱伝導率W/(m・K)
※熱の伝わりやすさ 数値が大きいほど熱が伝わりやすい
室内には、窓や床・壁・天井があります。
真冬に窓面付近にいると、すごく寒さを感じるた経験はございませんか?
人の表面温度が30度、窓の表面温度が10度だとすると・・・
- 窓面に、おもいっきり 自分の熱が奪われる為 に寒さを感じる・・・ という事です
窓付近にいなくても・・・
↓こんな経験よくあると思います。
床面が冷たいと足面はすごく寒く感じるし、冷たい壁の近くにいれば寒く感じる。
- 床面に、おもいっきり 自分の熱が奪われる為に寒さを感じる・・・ という事です
こういった事が、『昔の家は寒い』理由の一つです。
また、昔の家は、そうなる理由が下記にあります。
下の図が、今も昔も大きく変わらない状況です。
1階、2階の床と柱の接合部の所から、基礎下の冷気が侵入している事も分かると思います。
床断熱が主流なので、1階の床下は「外気」。
それなのに、「気流止め」が無い為に、間仕切壁とか、105mmの柱(壁厚)なのに、断熱材を90mmとかしか入れないと、その隙間を通って、1階天井裏を寒い空気が流れて、更に2階の小屋裏(屋根裏)に暖気は持って行かれ、小屋裏換気の為の通気と合体したりするのです。
こうなると、断熱材は全然効果を発揮しません。
部屋の寒さは室温ではなく、壁や床面の表面温度で決まるのです。
表面温度を知る事で体感温度を知ることが出来ます。
(表面温度+室温)÷2で求められたものが「体感温度」となります♪
どちらかというと、天井とか壁が遠ければ、足元の床面の表面温度が一番影響あるように思いますけどね。
皆さんも、上半身は暖かいのに足元や手足が寒いなんて経験ありますよね?
それを局所不快感と呼びます。
次は『局所不快感』で詳しく画像で説明致します。