局所不快感とは
- 部屋は暖かいのにフローリングに素足で立ってると、上半身は暖かいけど足が冷たい
- 上半身は暖かいけど、手は寒い
のような状態の事で、局部的(部分的)に寒かったり、暑かったりで、不快に感じる状態の事です。
頭付近と足元付近で「局所不快感」を感じさせない限界温度は、3~4℃です。
2℃を超えると局所不快感を感じると言われています。
下記は、サーモカメラでみた僕です。
床面が青いので非常に寒い状態と言えます。
足元が黄色いですが、床面に熱を奪われている状態です。
床と人間の足(素足)っていうのは、常にお互いが密着している訳なので、絶えず熱移動をしまくってる状態と言えます。
なので、床が冷たく感じると、足元が凄く冷えた感じになるのは、こういう原理な訳です。なので、ひざ掛けというか、ブランケットというか・・・そういったアイテムが寒い時には必要になったりするのです。
実は、昔の家は寒いと思っている方が殆どだと思いますが、最新の断熱等級を上げた家でも実は寒い事もあるんです。
それは『気密』をおろそかにしているから。
気密をおろそかにするとこんな感じになります
↓
【断熱欠損となりやすい所】
下記はヒートショックを受ける環境にある状態です。
ヒートショックとは、心臓に大きな負担がかかるわけですね。
よく目にするニュースが『入浴中の死亡事故』ですよね。
お風呂場での死亡という統計での人数が出てますが、これは救急隊が駆け付けた時に亡くなっていた場合であり、救急搬送された後に病院で亡くなった人はカウントされていませんので、ヒートショックが原因で亡くなるリスクは非常に高いもので恐ろしいです。
低温による死亡者数は推測すると、年間12万人になるようです。
ちなみにヒートショックは、トイレなどでも起きるので本当に怖いものです。
コンビニのトイレなどでもヒートショックは起こります。
実際にそれで亡くなった方がいます。
サーモカメラで見て見ましょう。青い方が寒いです。
- 寒いキッチンをサーモカメラで見た温熱環境の例
- オーロラですか?
幻想的な青と緑って感じですね。
赤いのは炊飯器ですね(笑)
頭上付近(SP3)は17.0℃
ガラス (SP2)は9.1℃
窓枠付近(SP1)は8.5℃
足元付近(SP4)は10.8℃
これ、洗面所ではなくてキッチンですからね?
すっごい温度差ですよね!?
こんなの、ガスレンジの前で料理してたら、足元からも横の窓からも、熱奪われまくって、
『全身寒い』
局所不快感+極寒だよ~状態
エアコンの暖かさが行き渡っていない感じですよね!
対面キッチンなので、仕方ないかもしれませんが・・・ - 暖かいキッチンをサーモカメラで見た温熱環境の例
- 紅葉が始まったかのような感じですよね!
頭上付近(SP4)は23.6℃
ガラス (SP2)は24.1℃
窓下付近(SP3)は25.2℃
床付近 (SP6)は25.9℃
断熱性能のしっかりしたキッチンは、局所不快感は感じられないという状態といえますよね。
別々のお宅ですが、同じキッチンでここまで違うのです。
- 脱衣所・お風呂場をサーモカメラで見た温熱環境の例
- 画像の比較だけ貼ります♪
こんな感じで全然違います!
全く違いますよね?
暖かい家は・・・
窓面の近くでもOK!
足元も寒くない!
- 床暖房の場合
- 床暖房のイメージ
次世代省エネ基準クリアの家でも↓のようになります。
床暖房欲しくなりますよね(笑)
局所不快感のおさらいですが、
頭付近と足元付近で「局所不快感」を感じさせない限界温度は、3~4℃です。
2℃を超えると局所不快感を感じると言われています。
まさに、上記のような状態の時に局所不快感が生まれます。
床暖房をサーモカメラで見て見ましょう。
上記画像とは上下逆になったような感じになります。
床暖房の場合、床面が暖かくて、頭付近の温度が寒いと、逆に「局所不快感」が生じます。
つまり、床面は暖かいけど、上着は厚着しないといられない状態だったりするわけです。
次は『高断熱の家のはずなのに住んだら寒い!』で説明致します。