なるほどディテール

本日は妻が仕事の為、双子たちをパパ(僕)が見ております♪

坂道AKBやゴールデンボンバーのライブ(録画)、アンパンマンの映画を子どもたちは観まくっているので、少し前に購入した・・・

読んで楽しい家づくりのなるほどディテール

を読み始めました!

 

島田貴史さん(しまだ設計室)
徳田英和さん(徳田英和設計事務所)
の共著のようです。

僕が惹かれたのは、表紙右下の・・・
「ディテールには物語がある」
って所です♪

特にディテールを参考にしたくて購入したのではなく、家づくりにおいて、
僕の知らない「家づくりのストーリー」
を知りたかったからです(笑)

のページでも色々書いてますが、僕は家づくりにおいて、間取りのストーリーをとても大切にしています。

例えば夫婦+子供という構成は沢山あると思います。
そして、絶対的に必要な「部屋」もそれなりに同じになります。

しかし、決定的に違うのは「動線」です。

 

上記「ストーリー性のある間取りの提案」の抜粋

動線
起床から就寝まで、1日の動きを考慮します。
『時間&その時の登場人物&動き』を時系列で考え、収納などの位置や部屋と部屋の密接な関係も考慮します。
子供室の在り方、必要性
お子様の成長ともに変化出来るよう考慮します。
詳しくはこちらをクリック→『 Q:子供室って必要?』『わが子を天才に育てる家
ストーリー性のある間取り
間取りを考える上で、
部屋がそこに配置されるに至ったストーリーが必ず有るような間取りを考えるという事です。

起床時は寝室から必ずどこかの部屋に向かうわけです。
帰宅時は玄関から必ずどこかの部屋に向かうわけです。
それは人や状況によって違います。

そして何処かに向かって終わりではありません。
また向かう部屋があるのです。

その人にとって、その家での『間取り移動の物語』が1日1日始まるのです。

例えば洗濯などの行動をする時、服を干しに行くまでに人によっては癖やこだわりなど、ある程度決まった行動パターンがあるはずです。
『ここがこうだったらいいのに・・・』
そう思ったりしたことありませんか?

間取りによって人が行動をするのではありません。
人に間取りが合わせてくれるのです。

間取り(部屋の存在意義)・部屋の配置に意味がある・・・

それがストーリー性のある間取り設計です。
オンリーワンな間取り
ストーリー性のある間取り・・・
それはそこに住まう家族にとって、まさに『オンリーワンな設計』になると思っております。

 

まあ、こんな感じに思っているので、すごくこの本に惹かれたのです(笑)

で、パーっと簡単に読んでの感想ですが・・・

面白いです♪

そんな事を考えるお客様のいらっしゃるのね~みたいな感じで♪

ディテールというのは、家具を購入した時についてくる説明書を作るための設計図のようなもので・・・

細かい納まりの事をいいます。

 

この本は、執筆の想いが書かれている初めにも描かれていますが・・・


キッチンのカウンター天板は、下の引き出しより少し出っ張らせてほしい。
そうしないとカウンターのパンくずをダスターで払う時に、もう一方の手でうまく受けられない。


とお客様が要望されて、それが叶うような設計をしたわけですが、それがディテールを考える事であり、

そのディテールが生まれた背景には、上記のような物語「ストーリー」があるわけなのです。

そんな事柄が色々書いてある本です。

「1つ1つのディテールには、それぞれ小さな物語がある」

何だか嬉しい言葉です。

最近本を買う時は執筆者の想いや考えを読んでから買うようにしております♪
本のタイトルで買うと「失敗」すること多数(笑)

 

今、三重県の物件を設計していますが、そこでも「キッチン」に対する要望はかなり細かく、

  • いつもの使い方からすると、今のキッチン計画では床に水がかなり落ちてしまう
  • 10人~20人くらいのおもてなしをした時に、動きやすい配置
  • 冷蔵庫を3つおいても使いやすいように

など、結構あります♪

面倒とか全く思ってないですからね?(笑)
むしろ、こういったお客様の設計が出来ることは、自分の血肉となる設計プロセスの引き出しが増えるし、
行動の様子が頭の中でも描けるようになります。

 

他の家では全く問題のない計画でも、別な家では大問題になる・・・

これらをしっかり考えるのが「ストーリー性のある間取り」であり、

今回読んだ本のように、

ディテールには物語がある

という事です。

 

こういうのって、2次元の図面をみるのではなく、しっかりと「お客様」を診る事が出来なければ、
お客様からすれば建築士(設計士)に依頼している意味がありませんからね(笑)

なので、展示場を見て回る時は、自分の行動がその展示場の間取にあるのか?
という事も考えながら見て回ると違った発見があるかもしれませんよ♪

 

取り合えず、ディテール本は数多く存在しますが、「テクニック」みたいなものが多かったり、標準的な納まりが多かったりします。

でも、そのディテールが生まれる背景を知る事で、寸法などの根拠も知れるわけですから、もの凄く為になったりすると思います。
個人的にはお勧めな一冊だと思います♪

 

2017年04月16日