無料間取り診断相談者の共通点

間もなく終了する「無料間取り診断」ですが、今日は、そんな相談者の方々に言える共通点をお話したいと思います。

相談者の多くは

  • しっくりこない
  • この間取りでよいのか
  • 家事動線を考えて、キッチンと脱衣所(ランドリースペース)を直接行き来出来るようにした

まず、これらがほとんどです。

 

図面はというと

  • パズルのような間取り
  • 敷地環境を考慮されていない間取り
  • 光熱費の削減を意識したパッシブではない間取り

 

こんな感じです。

 

『しっくりこない』

これは、間取りに「ストーリー」が無いからです。

 

配置を考えての間取りになっていないからです。

 

 

 

『この間取りでよいのか』

収納の多さなどの希望が、反映されている事はほとんどありません。

それなのに、最終提案くらいの状態が多いです。

家具すら配置されていない図面が多いです。

そういった図面は、窓が邪魔でTVの配置スペースが無くなったりしています。

 

 

『家事動線について』

ここで詳しく解説しています。

 

 

これらを見ていると、

「本当に今依頼しようとしている会社に依頼して、家建てていいのですか?」

と思う事がほとんどです。

 

「この間取りで決めてよいのか?」

なんて思わせてしまう事が、同じ業種の人間として、悲しく思います。

それって、住まい手の生活や未来について、何も考えられていない証拠じゃないですか?

まるで、賃貸物件を探している状態ですよね・・・。

 

住まい手は、自分の会社が提案した家に住む事がよいのか分からないのですよ!?

これって、お客様から一生に一度と言える大金を頂いて、家づくりをしているにも拘わらず、不安にさせてしまっているのですよ。

 

『夢のマイホーム』とは、

最低限、住まい手の要望を全て満たした家であり、それで住まい手が「理解」して納得した家です。

※当然、使いやすさなども提案するのが当たり前です

 

その上で、住まい手の家族の未来や健康、光熱費などの「見えない部分」まで設計するのが

『夢より素敵なマイホーム』

です。

大抵の方が、家を手に入れたら「夢のマイホーム」と思うでしょう。

しかし、住んでからの現実は違います。

 

『見えないデザイン』は家づくり当初からさほど考えられていないか、考えていたけど、
住んでみたら『不満足』という結果が多いという事です。

今、一番大切な「省エネ性能」「自然エネルギー」なんて、終始最下位ですよ・・・
(;´Д`)

理由は、「設計者」がきちんと説明できていない証拠です。

(出典:あたらしい家づくりの教科書)

 

今月に入り、ようやくラファエル設計も「温熱環境の見える化」が出来るようになりました。

 

自分が住む家の性能、室温、日照、など、1年(365日)を通じてシミュレーション出来ます。

 

これらのシミュレーション考えた家づくりと、ただ間取りと外観デザインだけを考えた家づくり・・・

住んでからの不満足が出る確率は前者の方が少ないはずですよね?

 

がしかし、全ての会社が「温熱環境の見える化」を行っているわけではありません。

なので、家の性能を表す

UA値
Q値
ηA(イータエー)値

くらいは聞いてみましょう。

2020年には、これらの数値を出すことが義務化されます。

現在は義務化されていません。

なので、「やらなくていい」と思っている会社が非常に多いです。

 

「やらないくていい」って何で?(笑)

誰の為の家づくりをしているのですか?

と聞きたいですよね(笑)

確認申請や建築基準法に違反していないからやらなくていい、
やらなくても建築許可が下りなくていいというのは次元が低すぎて、議論する価値もないですよね(笑)

 

家づくりをしている皆さんにお伝えしたいです。

自分が買おうとしている家の性能が分からないのに、数千万円出そうとしている事実を知ってください。

家の性能とは、どれだけ光熱費がかかるか、その他には耐震性がどうかという事です。

 

デザイン重視という皆さんにお聞きしたいです。

(実はリッター1Kmしか走らない)
フェラーリやポルシェ、ベンツ、BMWがあったとします。
フェラーリとかめちゃカッコイイですよね。
本体は200万円です。
燃費は説明もされないし、表示されていないので分かりません。
メーカーも燃費の計算なんてしません。
でも、デザイン重視、値段も安い!!
買う!というのと同じ状態です。


購入しました!

夢のフェラーリやポルシェが手に入りました!!
がしかし
(仮に)ハイオクガソリンは¥180円です。
一回の給油で¥1万円です。
ガソリン代、月に10万円かかります。
年間¥120万です。
10年乗ったら¥1200万です。

目先の値段の安さ、デザイン重視で、高額なガソリン代を購入し続ける決意をしたわけです(笑)

家もそうです。
同じ状況に例えると、高額な光熱費を購入し続ける決意をするわけです。

ただ、違うのは家の値段です。

 

  • しっくりこない
  • この間取りでよいのか

 

こう思っている方は、まず・・・

家の性能に注目してみましょう!

間取りやデザイン以前に、命の仕様である根本的な問題にも目を向けてください。

 

ラファエル設計が設計した家ではなくても、
思い描く理想の家づくりを、誰もがしてもらたいと、毎日本気で思っています。

2017年08月19日