「床暖房」必要かどうか問題
今日は床暖房は必要か?問題に触れたいと思います。
他のページも書いてる事は似たような感じなのですが(笑)
結論からいうと、Q1.0住宅レベルの性能の家づくりをしている人からすると、
「絶対に必要ない」
と言われると思います。
先日発売にもなり、ラファエル設計も掲載されている「北関東の高断熱住宅6号(最終号)」
で、続々と感想のアンケート葉書が新住協の本部に届いているそうです。
異例の事態で、大変好評のようですよ♪
その中で、皆さんがとても参考になったと書いてくださっている所が、私も注目すべきところで紹介した
「座談会 つくる側からのホンネのアドバイス」
これがもの凄く参考になっているようですね。
で、その中で何が参考になっているかというと、「床暖房」について。
私も↓のページで書いてあるのでよかったら読んでみてください。
私も相談を受けた時に必ずと言っていいほど話題に出るのが「床暖房」です。
他でも同じこと答えてますが、結論は冒頭で書いた通り、Q1.0住宅のような高断熱住宅ではいらないという事ですね。
で、補足すると・・・
床材によってもそれは変わってくると思います。
熱というのは、温度の高い方から低い方へ移動します。
室内の体感温度というのは、床・壁・天井の表面温度で決まります。
一番人の肌に触れているのが足元です。
つまり、床面の表面温度が人の不快感を表すものに大きく左右されるという事です。
これはイメージで構いませんので想像してください。
鉄の床と無垢の床、冬なら室内が暖かくても鉄の方が冷たそうじゃないですか?
一般的なフローリングと無垢の床材でももの凄く体感温度が異なります。
スリッパが必要か不要かくらいに分かれます。
これは無垢の床でも、基礎や床の断熱材の厚みや工法によっても変ってきますが、
Q1.0住宅というのは、ただUA値などの数値がいいものを良しとするわけではなく、床暖房なくても大丈夫なように設計・施工するように気を使って家づくりをしています。
ネットのサイトでも、〇〇工務店、〇〇ホームは床暖房必要ですか?とか暖かいですか?なんて質問あったりしますが、暖かいか寒いか?なんて、暖房つけたら暖かいと感じて答えているのか無暖房でも暖かいのと答えているのか分からないわけですよ。
床暖房を入れたいと思うなら、床暖房を入れようとするお金と、維持・メンテナンスに必要なお金を断熱材や窓の性能を上げるのに使った方が、よっぽどいいですよ♪
床暖房は足元が熱くなりすぎるので、頭付近が寒くなり、「局所不快感」が生じます。
つまり、床面は暖かいけど、上着は厚着しないといられない状態だったりするわけです。
局所不快感についてはこちら↓
ざっくり説明すると
局所不快感とは・・・
- 部屋は暖かいのにフローリングに素足で立ってると、上半身は暖かいけど足が冷たい
- 上半身は暖かいけど、手は寒い
のような状態の事で、局部的(部分的)に寒かったり、暑かったりで、不快に感じる状態の事です。
頭付近と足元付近で「局所不快感」を感じさせない限界温度は、3~4℃です。
2℃を超えると局所不快感を感じると言われています。
を見ていただくとお分かりいただけると思いますが・・・
家じゅう同じ様な温度というのが非常に理想的な状態なのです。
なので、床暖房を入れた方がいいかどうか?
を気にするよりも、入れなくても大丈夫な設計、性能はどういうものなのか?というのを知識として持つべきです。
床暖房を入れた方がいいと話す会社は性能が悪い家づくりをしている会社で
不要と話す会社は高性能な家づくりをしている会社です。
余談ですが、一条工務店は床暖房不要ですが、入れれば誰も文句を言わないからというスタンスで入れているようです。
最後に言います。
ラファエル設計の設計する「夢より素敵な家づくり」の場合、床暖房は不要です。
ですので、床暖房を入れるだけの予算があるのであれば・・・
ルイスポールセンなどのデザイン照明を入れても良し、
デザイン家具を入れてもよし、
さらに窓の性能を上げてもよし・・・
お好きなようにその予算をお使いください(笑)