ホームインスペクション(住宅診断)を利用しての新築依頼ってどうよ?

初めに「ホームインスペクション(住宅診断)」ついて」解説します。

ホームインスペクション(住宅診断)とは?
住宅に精通した「住宅診断士」をホームインスペクターと呼びます。
中古住宅を購入の際、このホームインスペクションを行ってからではないと、売買契約出来ない法律が出来ました。

ラファエル設計も資格を持っています。

早い話、第三者的な立場&専門家の見地から・・・
  • 住宅の劣化状況
  • 欠陥の有無
  • 改修すべき箇所
  • 改修すべきその時期
  • 改修の費用

などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務を『ホームインスペクション(住宅診断)』と言います。

住宅の「かかりつけのお医者さん」的な立場と日本ホームインスペクターズ協会は定義しています。
メリットは?
※出典:日本ホームインスペクターズ協会原文

住宅の購入前や、ご自宅の売り出し前にホームインスペクションを行なうことで、建物のコンディションを把握し、
安心して取引を行うことができます。
居住中のご自宅について調べることもあります。
また、不動産仲介業者が物件の状況を消費者に明らかにするために利用するケースも増えています。
診断の方法は?
※出典:日本ホームインスペクターズ協会原文

目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。機材を使用する詳細診断もあります。
米国では、州によって異なりますが、取引全体の70~90%の割合でホームインスペクションが行われ、すでに常識となっています。日本でも近年、急速に普及しはじめています。
ホームインスペクションの位置づけ
※出典:日本ホームインスペクターズ協会原文

住宅の診断は、多岐にわたります。雨漏りの根本原因を探ったり、特定の部材の劣化進度を調べたり、「耐震診断」したりすることも含まれるでしょう。ただし、それは消費者(診断の依頼者)が何を目的としているかによって、異なってくるものです。

当協会が「ホームインスペクション」と呼んでいるのは、消費者が主に中古住宅を売買する前に、主に目視で住宅のコンディションを把握して報告する、という業務です。比較的短時間で、可能な範囲で行う「一次診断」です。これは病院に例えるなら、「健康診断」のレベルといってよいでしょう。

健康診断を受けた人は、診断結果についてまず、医師からの説明を受けるでしょう。治療を必要とするほどではないものの経過観察が必要、ということもあれば、精密検査が必要だと勧められることもあります。そして、二次診断として精密検査を実施することになった人は、専門的な検査器具を用い、その分野の専門医療を行っている総合病院などで診てもらうことになります。


ホームインスペクションは、この最初の「一次診断」に相当します。外壁や基礎に不具合の 兆候は見られないか、室内に雨漏りの形跡はないかなどを目視で確認し、建物のコンディションを診断依頼者に説明します。また、ホームインスペクションではわからない項目で懸念があるものは、二次診断の可能性を診断依頼者に説明します。

 

まあ、こんな感じなのですが、新築でいれば、早い話が「欠陥住宅を未然に防ぐ」為に、ホームインスペクションを行うという事ですね。

真面目にやっている会社からすれば、正直「信用してないの?」って感じですよね。

色んな考えがあると思いますが、こんな事をしないと信用してもらえないなら、その後も信頼関係は築けないですね。

 

こんな話を聞きました。

「ハウスメーカーの住宅展示場を回り、その都度、ホームインスペクションをお願いしたい」と言って回っている方がいるようで・・・

そもそも、ハウスメーカーは、苦情回避の分野に関しては超一流です。

今時、昔の様にビー玉転がるような欠陥住宅を造っている会社なんて、ほとんどいませんよ。

ましてや、ハウスメーカーでそんな事はあり得ないと思います。

どちらかというと、ほとんどのハウスメーカーや工務店が、別の欠陥住宅を当たり前のように造っています。

それが「温熱欠陥住宅」です。

 

昔の家を買うのに、ホームインスペクションを行うのは当たり前の話です。

ですが、新築をお願いする会社に、付き合いが短いから信用できないのでホームインスペクションを行いたいとか・・・

そんな考えの人は、マンションにでも住んでくださいという感じですね(笑)

 

ラファエル設計がもし、契約後にそんな事を言われたら、勿論断る理由もないし、調査されても問題ない家づくりを行っています。

むしろ、積極的にお客様に現場を見てもらっています。

なので、そんな事言われたら、私の方が、お客様に対して不信感が出ますよね(笑)

「え?ラファエル設計に何で依頼しようと思ったの?」って思います。

ホームインスペクション依頼して、安心できる家づくりをしたいなら、他の会社でもいいじゃないですか?

ラファエル設計に何をお求めなのですか?という感じです。

 

基本的に思っている事を、ハッキリ言っちゃいますね!

今の時代、ネットで色んな情報が手に入ります。

家づくりに関しての掲示板なんかも沢山存在すると思いますが、共通して言える事は・・・

素人の話は信じるが、プロの話は疑ってかかる

というもの。

 

例えば、ラファエル設計がおススメするものは、現時点で最良だと思う物を、自分で体験して、勉強して、選りすぐったもので設計します。

それに対して・・・

他の工務店にそれはどう思うか?


ホームページ書かれているものに関して、掲示板にどう思うか?と聞いてみたり・・・

 

どれも、同じ事が言えます。

 

他の人に聞いて、その人が否定したら、その人を信じるのですか?

逆に、その人はどれだけの知識がある人なのですかね?

主観などが入った考察は、時に好みに分かれます。

 

その人がいいと言えば、信じるのですか?


その人は、相談者の好みや性格をどれくらい理解して、回答しているのですかね?

 

ラファエル設計にも相談者が来たり、相談メールが来ますが・・・

多くは「ネットで調べまくってどれが本当の事言っているのかわからなくなった」

というもの。

 

皆さんは、素人同士が集まる掲示板に、何を求めているのでしょうか?

真実を求めているのですか?

 

例えば掲示板に、「断熱材は何がいいの?」なんて質問があったとします。

多分、正解なんて書いてないですし、回答者の根拠のない主観ばかりの話になっているはずです。

素人の方は、それらを調べまくって、自分の中での多数決によって、良いものを選んでいる「つもり」になっているだけにすぎません。

 

ここで、「断熱材は何がいいの?」の答えを書くと・・・

「高断熱住宅を造る上では何でもいい」というのが答えになります。

多分、ウレタンとグラスウールで迷っている人は、調べると、多数決でウレタンが勝つと思います。

 

ハッキリ言って、調べる時間が無駄です。

何だって高断熱住宅は造れるのに、必死に調べるんですから。

ウレタンが良いと思う人は、ウレタンの欠点を探そうとするでしょう。

グラスウールが良いと思う人は、同じように欠点を探すでしょう。

そうなると、施工が大変とかでグラスウールが負けます。

で、施工者にとって楽な方法で出来る高額なウレタンを、住まい手はプロ側の為にお金を払ってあげているという構図が生まれます。

 

ホームインスペクションの話に戻りますが・・・

そもそも、その調査する方が、どれだけのスキルを持っているの?ってのが重要です。

単純に、一級建築士を大卒2年の実務での初受験で合格した人がいるとします。

普段の仕事は、図面の手伝いで現場経験はほぼ無し。

講習会受けて、ホームインスペクションを初めて行うという人が、適切な調査が出来るでしょうか?

 

省エネ計算を一度も行った事が無いインスペクターの人が、温熱に関する欠陥を見つける事が出来るでしょうか?

 

ホームインスペクションって、名前はカッコイイから、さぞ凄い事やってくれそうですが、基本は目視検査の初期診断的な感じですからね。

 

ホームインスペクションを依頼するなら、しっかり最後まで設計監理をしてくれる建築士が存在する家づくりを行うべきです。

言い方悪いですが。設計監理費をケチると、素人は限界を感じます。

で、ネットとかで情報を得ようとします。

で、専門家の建築士とかが、現場などを見てもいないのに、発言する。

 

ラファエル設計が行ってきた家づくりでは、必ずお客様が「安心」という事を言ってくださいますし、最後に、「監理をお願いして良かった」と言ってくださっています。

 

という事で、考えは色々あるかもしれませんが、設計監理はお金がかかるからやらず、ホームインスペクションで済ませるという考え自体、僕からしたらめちゃくちゃだと思いますけどね。

 

正直、家づくりは、全てが完璧にはいきません。

間違いだってありますし、完璧な建材などもありません。

 

ただ言える事は、自然素材を希望されるのに、ひび割れを少しも許容しないとか、木を使いたいのに、シルバーグレイになるのが嫌だとか・・・

そういった人は、ラファエル設計との家づくりは合わないと思いますし、自然素材での家づくりは止めた方がいいです。

 

メンテナンスに優れた外壁は?という質問をよく受けますが、基本的には「板張り」だと思っています。

ダメになったらそこの板だけ交換すればいいのですからね。

でもね、メンテンナンス結構重要とかいうのに、板張りは嫌いとかね・・・(笑)

そしたら、その人にマッチしたメンテナンスに優れた外壁は、シールをしないサイディングしかなくなるわけですよ(笑)

でも、サイディングは好きじゃないとか・・・

そうなると、何も存在しませんよそんなのは(笑)

 

自然素材というのは、ひび割れたり、膨張したり、伸縮したり、色が変化するのが「自然」な「素材」なわけです。

 

こういった事をホームインスペクションでは考えないですからね?(笑)

 

まあ、とにかく・・・

新築住宅でホームインスペクションやりたいとかいうなら、他でお願いします!と笑顔で言うと思います(笑)

2018年09月23日