「家づくり 値引き」
これをしないと、損した気分になる!?
これまで、ラファエル設計のブログでも、値引きに関する事を、いくつか書いてきました。
あのね・・・
値引きって、なんで出来るのよ?
何で値引きしなくちゃならないのよ。
例えばさ、栃木で個人的に美味しいイタリアンのツートップである、
・イル リストランティーノ (Il Ristrantino)
・オステリアアンジョウ
ここへ食事にいって、例えば1500円のパスタを、1200円にしてくださいなんていう人、いませんよね!?
いたとしたらさ・・・
まあ、家はさ、そもそもの金額が違うから、食事に行って値切る話は比較対象にはならないかもしれないけど・・・
よく考えて見て!?
何で飲食店は、値引き出来ますか?
なんていう人いないのですかね?
じゃあ、何で家に関して言えば、値引きをすれば誠意だと思うアホがいるんすかね?
家は何で値引きが出来るのか!?
それは、ハウスメーカーとかが、そういった前例を作っているのが一番の元凶ですし・・・
値引きが出来るという事は、そもそもの金額設定が高いのですよ。
楽天スーパーセールとかさ、50%OFFとか言って、そもそもの定価が高いやつとかあるよね?
実は普段他でも30~40%OFFくらいの金額が相場でさ、50%OFFではなく、実際は10%くらいか安くなっていないという感じのやつさ。
会社案内にも入れてある事例ですけどね、
下記の家は、Mホームの家で、総額5700万ですよ。
営業さんは、トリプルガラス&断熱材140mmだから在来工法よりも2x6工法で暖かいなんて、言っていたらしいですが・・・
ホームズ君でシミュレーションしてみると、無暖房でこんなクソ寒い家で、自然素材を使っていなくて、この金額ですよ。
それをね?
¥1200万安くして¥4500万でやるなんて言ってきたわけです。
で、私は¥4500万以下で出来るのか?
と言われたわけです。
なので、Q1.0住宅仕様で、下記のシミュレーション結果をお見せしたのです。
あえて、トリプルガラスではなく、複層の樹脂窓にしました。
そして、内装は、天井以外、全て自然素材です。
特に値引きせず、内装材など以外は同じような仕様にして、値引きしないで
¥3800万くらいでしたよ。
この時は、工務店さんに施工は依頼していたのですが、
今なら実家とやるか、私自身との契約になるので、
設計料込で、同じくらいで出来るかもしれませんね。
まあ、いずれにしても、値引き1200万に、超誠意を感じて、お得感を感じて、買ったわいいが、自然素材の家でもなければ、クソ寒い。
電気代が掛かりまくるわ、暑くても寒くても我慢の家。
つ~か、この1200万値引きとか、そもそもが高いからそんなに値引きが出来る訳ですよ。
逆に言うと、1200万値引きしても大丈夫な家を値引きしないで買う人、可哀想だね。
何度も言い続けてきていますが・・・
値引きしてそんな性能の悪い家と、値引きしないで性能が高い家を本気で提案している会社、どちらが住まい手の為を想って家づくりをしているんですかね?
前者は、基本的に見ているゴールが「契約」です。
後者は、私も含めて、見ているゴールは「家族の健康と未来」です。
つまり、ゴールはないとも言えます。
会社の知名度や名前のブランド力で家づくりを選ぶ意味が全くありません。
先日、仕事を断ったお客様からこういわれました。
「少しは勉強してくれるんでしょ?」
勉強とは、値引きの事です。
え!?
ってなりましたよね。
まあ、親戚だったという事もありましたが、設計する意味が無いと思い、断りました。
そうです。
僕は、僕の存在意義を見出せないなら、普通に断ります(笑)
僕の存在が、図面を描くだけ、確認申請を通すだけなら、別に必要ないですよね。
外注でそれだけ依頼されれば、やりますし、温熱計算だってやっています。
「値引きしないなんて、どんな凄い家造ってるんか分からないけど、強気だね~」
なんてさ・・・
だよね(笑)
本来はさ、ハウスメーカーみたいな大手の住宅会社が、しっかりと日本の家づくりをリードしていくべきだと思うのですよ。
最近、家の劣化を早める家と、そうでない家の違いは何なのか、より深く知る事が出来ています。
それは何か?
ここでは言わない事にします(笑)
何でもかんでも言わない事にしますかね?(笑)
まあ、いずれにしても、雑誌や広告などに1面デカデカと載せている会社やCM、ラジオなどによく出ている会社は、
「宣伝広告費」
が年間600万以上はかかっていると思います。
その膨大な宣伝広告費の一部を払うのは、その会社で家を建てる人たちです。
例えば年間10棟建てている会社が宣伝広告費600万だとすると、1件あたり、60万、施主が負担しているわけです。
20棟建てているなら30万です。
1000万かけて、年間20棟なら、1件あたり50万です。
年度末決済で100万値引きしてもらった人が5組みいれば、その5組分の宣伝広告費は、15組の人達が負担しているとも言えます。
1人当たり67万の負担です。
これってさ、値引きしないで買った人たちは、どう思うのですかね?
値引きをしてもらえる家づくりはさ、
自分で最低な家に将来なるのを知らずに、高いお金出して買っているのですよ。
住まい手の事を想って家づくりをしている会社、人に対して・・・
最低な家づくりをしている人たちを比べて、
「値引きしないなんて強気だね?」
とか、よく言えたもんですよ(笑)
別に、あんたの家、造りたくないよ!
って思うのが、まともな会社です。
今の時代、予算が無い人が当たり前ですし、予算が無い事が恥ずかしい事でもありません。
予算が無い人で、本当に高性能で自然素材にこだわりたい人は、
家の面積を小さくして減額するか、キッチンやお風呂のスペックをトコトン下げるべきです。
値引きとは・・・
家の値段で下げるのも値引きかも知れませんが・・・
光熱費を下げるようにするのも、値引きの1つだと思っています。
この考えに対して、ごちゃごちゃ言う人は、普通にハウスメーカーとかローコスト住宅で建てればいいですよ。
別に、この考えに議論するつもりもないですし、重箱のすみをつつくような問合せをしてきても、返信はしません。
正直、時間の無駄です。
家づくりは、会社別に坪単価を出して、比較して、何処が安いとかやって決めるものではありません。
この設計者に、この会社に家を建ててもらいたい
という想いが、家づくりをしてくれる職人さん含めて、やりがいを感じてくれるものだと思うのです。
今のQ1.0住宅粟野ですが・・・
凄い職人さんの集まりです。
だれもが、住まい手の事を考えて、仕事してくれています。
そういった人たちの手で作り上げられた家って、素敵ですよね。
大幅な値引きされた家なんて、職人さんたちをいじめながら建てられる家ですよ。
職人さんたちの報酬を叩きながら建てられる家ですよ。
そんな家、職人さんたちの「恨み」「怨念」が込められているような家にしか感じません・・・。
夢のマイホームとか、おめでたい事言って感動しているのは、
「住まい手だけ」
というオチです。
後はその会社の営業かな。
ラファエル設計では、減額のポイントを工夫して、安く出来るポイントを日々考えています。
質や性能を下げる事はせずに、考えています。