Q:地鎮祭って?

さあ!家づくりの契約が済んで、これから工事着工日が決まりました!

・・・ですが、一般的にその前に行う事がございます。

地鎮祭』です。

最近ではやらない所も多いようなのですが・・・

僕の経験上は、やらなかった事がないです(笑)

地鎮祭とは・・・
誰もが知っているとは思いますが、「起工式」とも言います。

工事着工にあたり、その敷地の守護神を祀って、土地の安定と工事の安全を祈願するものです。
「とこしずめのまつり」「じまつり」ともいいます。

祭場は、敷地のほぼ中央に配し、
四方に忌竹(いみたけ)を建てて、
注連縄(しめなわ)を張り回し、
その中に神籬(ひもろぎ)を南向きに安置します。

※地方によって異なります。(出展 建築知識手帳付録 その他画像等)
地鎮祭の流れ
苅初めの儀 (かりぞめのぎ)
盛り砂(もりすな)に差してある「忌草(いみぐさ)」を鎌で刈る儀式です。

設計者が行います。

鎌をもって草を刈る仕草を3回「えい!」「えい!」「えい!」
という発声しながら行います。
穿初の儀(うがちぞめのぎ)
施主が鍬(くわ)を持って、土(盛り砂)を掘る動作を行った後、
施工者が鋤(すき)を持って土(盛り砂)をすくう動作を行う儀式です。これも「えい!」「えい!」「えい!」という発声しながら行います。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神主から玉串(枝+葉の切れ端)を受け取り、胸の高さあたりに持って神前に進み、軽く一礼。
玉串を平面上に時計回りに回転(3/4)させて、「根を神前に向けて」両手で玉串案に供える。
2拝2拍手1拝して戻る。
施主、施主の家族、設計者、施工者の順に行う。
※順序が違う時もあります
鎮物埋納の儀(しずめものまいのうのぎ)
柳箱に納められた鎮め物を神主が盛り砂に納める儀式ですが、省略される事も多い。
鎮め物は、鉄鏡、五色の幣束などで、後で建物の基礎に埋め込む。
地鎮祭の費用
これは、ネットなどで調べたものが正解ではございません。
あくまでも僕の経験ですが、
基本的に、工務店さんが依頼する神主さんがすべて用意してくれるので、
お客様(施主)が用意するのは、「初穂料(お金)」と「お酒」くらいで済んでいます。
比較的、金銭面でもお客様の負担にならないようにしています。

初穂料の相場はあるのかも知れませんが、工務店に聞いて用意してもらっていました。
まとめ
まあ、こんな感じです。
神主さんによったり、地域によって結構、若干違うとは思いますが・・・
苅初めの儀 (かりぞめのぎ)
穿初の儀(うがちぞめのぎ)
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
は何処も行うと思います。

大抵、神主さんが小声でリードしてくれます。

自分の役割を把握していれば、初めてでもそんなに緊張する事はないと思いますよ!

祭壇に関しては、お供え物とかお酒とか全く不要で塩だけで行う時は、画像にある「奉献酒」は無いですし、海の物が無ければ魚なんかもないです。


Raphael設計の場合
父のつながりで依頼する神主さんがいるのですが・・・
それぞれ役割がある神主さん3人で行います。

お客様で用意するものは「初穂料」のみです。

『日本刀(本物)』と『弓』を使って塩だけ酒&供え物不要の地鎮祭です。
祭場は他とほとんど同じです。
四方に忌竹(いみたけ)を建てて、注連縄(しめなわ)を張り回し・・・。



一番初めのお祓いの時に、首元に日本刀を当てられお祓いをしていただきます。

敷地の角をそれぞれお祓いです。

盛り砂に塩です

苅初めの儀 (かりぞめのぎ)
設計者である私が行っています。

穿初の儀(うがちぞめのぎ)
施工者とお施主様が行います。

その後、施工者とお施主様で崩した山砂を戻します。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)

最後にその刀で四方の忌竹(いみたけ)を『スパっ』っと切って行き、終了です。

他では体験出来ない・・・
ちょっと怖いけど、何か説得力もある地鎮祭が家づくりの思い出の1ページになると思います。