Q:ハウスメーカーに依頼するメリット・デメリットは何ですか?
実際に建っている展示場を見て回れるのが最大の魅力だと思います。
- 『ハウスメーカーのメリット』
- ・完成形がイメージしやすい
・実際にご自身が見たものと同じものが出来るという安心感
・似たようだけど、人よっては素敵と思えるお家が沢山ある
・全館空調や太陽光を希望している場合、安く導入できる場合がある
※たまに無料という話を聞きますが、定価がかなり高額なので実際に無料になる訳がありません。
他に金額乗っけてると思いますが、いずれにしても安い場合があります - 『ハウスメーカーのデメリット』
- ・他の家と一緒感がある
・痒い所に手が届く設計が出来なかったりもする
・外観がある程度決まっていたりすると間取りの自由がきかないことが多い
・標準以外の仕様にすると坪単価が跳ね上がり、かなり高額になる
・提示された金額が適正か比較対象がない
・超高級仕様の展示場のイメージを期待して見積もり依頼をすると、イメージが崩れるほど展示場とは似てもにつかない現実的なプランを提案される場合がある
・現場監督は居ても、設計監理者がいないので、「いつもこうやってる」という考えで工事進行するので最新の情報に疎い場合がある
・決められた事をこなすので、例えば標準施工方法や断熱に対する留意事項を熟知していない場合がある
現場監理についてはこちら(←クリックして記事に飛びます)
- 『総評』
- ハウスメーカーは、高いというイメージを思ってる方も多いと思いますが、ケースバイケースだと思います。
私はすごく外観の好きなデザインのハウスメーカーも正直ありますし、断熱にこだわったハウスメーカー(一条工務店くらい)もあります。
実際にご自身が見たものと同じものが出来るという安心感をお求めの場合は、自分は拘り人間と思っても、提案された間取りで不満がない場合、迷わずハウスメーカーが最適だと思います。
断熱設計について、しっかりとした施工を行って欲しい場合、そういった事に特化している工務店か、Raphael設計を初めとした設計事務所に依頼すべきだと思っています。
特に断熱をグラスウールを採用している場合、かなり施工精度が要求されます。
残念な現実ですが、出来ていない事が本当に多いです。
下記でご説明します
施工が悪い例
ここでも説明していますが一部抜粋
- 施工が悪い例
- 下記は天井面を見立てた模型です。
気流止めを忘れた為に天井裏や2階の床下に冷気・気流が流れ込む。
そうすると壁体内やグラスウールとグラスウールのシートの間に内部結露が起きます。
- 施工が悪い例
- 下記は天井断熱を見立てた模型です。
赤丸の所が、天井を吊る為の吊り木が邪魔して隙間が出来ています。
断熱性の0です。
上記の気流止めが無い状態と同じでバンバン気流が入り込みます。そうすると内部結露が起きます。
グラスウールによる天井断熱は、施工精度も悪くなるし、配管ダクトなどの邪魔にもなるので、
Raphael設計は採用していません。
- 施工が悪い例
- 下記は壁面と床面を見立てた模型です。
グラスウールのシートをいい加減に施工している