手っ取り早く、依頼先の力量を量る質問はこちら。↓
『燃費ってどれくらいですか?』
『御社の家づくりは、無暖房で真冬の朝、室温何℃くらいになりますか?』
『気流止めはどのようにお考えでしょうか?』
何処で家を建てようが、フィーリングと予算が合えば、何処でもOKだと思いますが・・・
ただ一つ、絶対に軽視してはいけないものがあります!
それは、「断熱性」です。
必ず・・・下の3つを聞いてください!
- Q値(キューチ)
- UA値(ユーエーチ)
- C値(シーチ)
答えられない場合、そこに依頼するのは絶対に止めましょう!
それぞれの意味についてはこちら↓
下図のように、温熱環境や省エネ性能が、住んだ後に「不満」になる可能性が高いです。
- 長期優良住宅取得できます
- ZEH(ゼッチ)取得できます
これらが取得できるから家の性能が完璧と言えるようなわけではありません。
3原則の・・・
- Q値(キューチ)
- UA値(ユーエーチ)
- C値(シーチ)
ですが・・・
宇都宮を例に話をします。
地域区分 | 地域詳細(一部) | 熱損失係数 | 外皮平均熱貫流率 | 冷房期の平均日射熱取得率 |
---|---|---|---|---|
1地域 | 北海道(旭川・富良野・釧路・稚内) | Q1.6 | UA値0.46 | - |
2地域 | 北海道(札幌・苫小牧・室蘭) | Q1.9 | UA値0.46 | - |
3地域 | 函館・青森・山形・秋田 | Q2.4 | UA値0.56 | - |
4地域 | 宮城・福島・栃木県(那須、日光) | Q2.4 | UA値0.75 | - |
5地域 | 宇都宮(4地域以外の栃木県) | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値3.0 |
6地域 | 千葉・横浜 | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値2.8 |
7地域 | 長崎・鹿児島 | Q2.7 | UA値0.87 | ηA値2.7 |
8地域 | 沖縄 | Q3.7 | - | ηA値3.2 |
まず・・・
「UA値っていくつの家なのですか?」
って聞いてみましょう!
『UA値0.9です!』
って答えが返ってきたら、その家はアウトです。
話になりません。
0.87より小さい値の家なら基準はクリアですが、宇都宮でも地域3のUA値0.56をクリアできるくらいにならないと、光熱費半分の家とはならない可能性が高いです。
まあ、今の時代、何処もUA0.5前後にはしてくると思いますが、Ua値は「平均値」でしかないのであまりあてになりません。
極端な話、北側の外壁が無断熱でも、玄関の基礎&タイル下が無断熱でも、Ua値は大きく変化がない為、次世代省エネ基準の数値をクリア出来ていれば、それは基準クリアの家となります。
可笑しな基準だと思いませんか?
Q値も1.4前後くらいの間には納めたい所です。
というか、納めないと冬はとても寒く、夏は暑くなります。
ラファエル設計は・・・
Q値は1.0~1.4
UA値は0.27~0.38
くらいになる設計をしています。
いずれにしても、UA値が良くても、太陽を取り込んだりできなければ、光熱費はかかります。
たとえ話になりますが、高性能なクーラーボックスを購入しても氷(冷やすもの)が無ければ、クーラーボックスとしての意味がないですよね?
それと同じで、計算値だけがよいUA値では意味がないという事です。
最後に・・・
床暖房が必要か聞いてみましょう!
高断熱高気密の家づくりをしている会社であれば、床暖房なんて必要ないというのが殆どです。
ラファエル設計も、Q1.0住宅の様な家であれば、床暖房は不要だと思っています。
基本的に、
- Q値(キューチ)
- UA値(ユーエーチ)
- C値(シーチ)
を聞いてみる話をしましたが、ハッキリ言って、これらが良いから暖かい家になる訳ではないという事を皆さんは知らなくてはなりません。
それらの事を、連載中の「建築知識ビルダーズ」で話しています。
(2018.2月現在)
何より、Q1.0住宅のような家づくりをしている会社は施工も非常に丁寧です。