よく聞かれます。
話にも出ます。
『床暖房入れようか悩んでいます』
『床暖房入れた方がいいかなって思ってます』
『床暖房入れないと心配です』
↑でも説明してますが、Q1.0住宅のような家であれば、不要です。
※床暖房が欲しいかどうかという質問の答えではありません。
必要かどうかという質問の答えです。
下図の数値は、ラファエル設計が提案するQ1.0住宅ですが、
外気温マイナス5.2℃の時の無暖房での床表面温度です。
20℃以上あります。
これなら不要ですね。
これは、実際にQ1.0住宅を建ててる工務店さん、Q1.0住宅に住んでる住まい手も証言している事実です。
床暖房が必要か、不要か?というのは、その家の性能を示す一つのポイントだと思います。
床暖房肯定派の会社は、それだけ寒い家づくりをしているという事です。
広告などに「床暖房完備!!」
なんて謳って宣伝してる場合、自分の会社の宣伝で「うちの家は床暖房がないと寒いです!!」
って言ってるのと同じです。
一条工務店が床暖房を入れるのは、入れた方が文句がでないというレベルらしいですから。
これは、某セミナーの時に実際に社長さんに聞いたという話です。
床暖房って、足元暖かくて頭が寒いという現象が起きて、局所不快感という物を感じるようになるのです。
世間一般で、肯定派が多いから勘違いしている事が二つあります。
●吹抜けを否定
●床暖房を肯定
この2つが当たり前のようになっているのは、それだけ家の性能が悪いからです。
これからの家づくりに大切な知識を書きます。
高気密高断熱住宅が今の日本に必要なのは疑いようのない事実です。
それを前提に・・・
●吹抜けは基本的に必要というかあった方がいい
●床暖房は絶対不要
です。
ただ、家の面積が取れないので吹抜けを断念する事もあるかと思いますが、その場合は床を「すのこ」のようにして、対応という手もあります。
また、どうしても吹抜けを設けられない場合は、家の中を一定温度にする為の工夫が必要になります。
床暖房を入れるお金があるのなら、その分断熱材の厚みを厚くしたり、窓の性能をアップさせた方が100倍マシです。
一番床暖房を必要と思うのは普通のフローリングって所もあります。
無垢ではなく、普通のフローリング(合板フローリングなど)。
次世代省エネ基準クリアの家の話ですが・・・
11月の中旬で、無暖房の夕方、普通のフローリングの床面の表面温度は10℃でした。
これではエアコンも効かないだろうし、床暖房ないと寒いと感じるのは当たり前のことだと思います。
↓も性能が悪い家の床です。
11.6℃
性能の悪い家は↓のような状況です。
次世代省エネ基準クリアといっても、次世代省エネ基準自体が、かまくら以下の最悪レベルの性能なのですが・・・。
※かまくら以下という話はこちら↓
このような家であれば、そりゃ床暖房必要になります!って感じです。
Q1.0住宅レベルの超高性能の家であれば、太陽がしっかり入ったり、エアコンを点けた時でも・・・
床面の表面温度は20℃くらいにはなります。
高断熱高気密の家は、魔法瓶の様に暖かくなりますので、エアコン以外の設備は基本的に不要です。
Q1.0住宅レベルの家(UA値が低い)を建てたとしても、日射取得と日射遮蔽が出来なければ意味がありません。
理論上、どんな高性能な家だとしても、無断熱な家だとしても、室温20℃、外気温0℃であれば、どちらも0℃に向かって室温は下がって行きます。
違うのはそのスピードです。
室温を上げる要素としては、
- 太陽
- 人間からの発熱
- 家電製品からの発熱
- 照明器具からの発熱
などが上げられます。
なので、高断熱住宅にすれば、無断熱の家の室温が0℃になったとしても、10℃くらいは保っていられるようになるのです。
なので、【太陽】というものを冬は味方にしないと室温を上げるには床暖房だったりエアコンだったりするわけです。
床暖房なんて導入しても、光熱費が高くなって、床暖房付けないで我慢するという事になるんですから。
絶対とは言いませんが、節約したい人は絶対そうなります。
そんな状況、誰も求めませんよ。
床暖房を必要とする家づくりのスタートラインに立つか
床暖房不要の家づくりをするスタートラインに立つのか・・・
答えは1つです。
床暖房が必要か?ではなく・・・
断熱性能をUPして、床暖房不要でも暖かいと自慢の家をつくりましょう!