Q:家に必要な予算はどう決めるの?

まず、いくらで新築住宅は建てられるのか?(家を建てるのに必要なお金)という疑問がありますよね。それをお答えします。

『家を建てるのに必要なお金について』
下記は「資金計画書」の一部です。

ちょっと構成を見て見ましょう!

家の価格というのは①の建物工事費となります。
そして②の付帯工事が①にどれだけ含まれるかで坪単価も変りますが、坪単価は別なページで解説します。
例)
項目 備考 金額
建物工事費(家の値段)    ¥20,000,000
付帯工事費  分水工事、水道メーター工事、地盤調査費、
外構、カーテン、浄化槽、地盤補強など
¥3,000,000
諸費用
建物登記費用、土地固定資産税、抵当権設定費、
ローン申込等の手数料、火災保険、保証料など
¥1,500,000
設計監理費 計画~実施設計~工事監理
構造設計費など
¥2,400,000
その他 地鎮祭や上棟式の費用、工事後に購入する照明や家具、引越し費用など ¥200,000
家を建てるのに必要な合計   ¥27,100,000
こんな感じで建物費用(家の値段)よりも700万UPとなるわけです。
外構工事をどれくらいやるかにもよってきますが・・・
設計監理費を入れずに考えた場合、栃木県辺りでは、初めは建築費+500万くらい見ておくといいと思っています。
予算の決め方
家造りの予算というのは・・・
家を建てるのに必要な合計
を基に、考えなくてはならないという事です。

¥2700万で家が建つと思って家本体の値段を¥2700万と考えていた人は「予算オーバーした!」となります。

なので、いくら「坪単価」で考えても、全体で考えなくては意味がありません。

予算は、ちゃんと色んな金額が入った「資金計画書」を基に考えましょう!

 

ラファエル設計では予定の資金計画を作成し、35年ローンの場合、月々の返済がいくらになるのかというような目標金額を設定し、返済計画に無理のない最終的な予算を考えて行きます。

そして、月々にかかる『 光熱費 』も家のローンの一部と考えて
高断熱住宅に住むメリットもご説明致します。

そうしないと、自分がいくら借りれて、いくらの家を目指すのか分かりませんよね?

 

基本的には・・・

家を計画するにあたり、全ての金額を記載した『総額の資金計画』が重要です。
資金計画書には、
・建築本体工事費
・付帯工事(外構工事、カーテン、エコキュート、太陽光、地盤調査費など)
・諸費用(登記費用、ローン契約印紙税、火災保険、保証料など)
・その他費用(設計料など)
が記載されます。
ここには光熱費は普通入りません。記載している所はまずないと思います。

外構工事をどれくらいの費用でやるかにもよりますが、本体工事費2000万+500万(付帯工事や諸費用など)くらいを想定すると、家を建てるには総額2500万必要となります。
そして、設計・監理料で本体工事費の12%~15%程度がさらに必要になってきます。
構造設計代などを入れると20%前後と考えている所も多いのではないでしょうか?

  • え!?本体工事費2000万の見積もり出たら、2000万で建築出来るんじゃないの!?

 

・・・残念ながら出来ません。

 

次のページで説明する『坪単価』にも係わる話ですが、家のコスト(値段)というのは総額の資金計画である『総額』です。

 

高断熱住宅に住むメリットを少し説明致します。

 

(※出典:あたらしい家づくりの教科書)

A:普通の住宅【2550万円】
初期コスト1800万円
光熱費年間25万円×30年=750万円

B:Q1.0(光熱費半分)の住宅【2550万円】
初期コスト2175万円
光熱費年間12.5万円×30年=375万円

どちらも同じ価格です。

むしろ30年以上住むなら安くなります。

車は燃費を気にするのに家の燃費を気にする人が非常に少ない。

目先の「家の値段」だけで家づくをしては絶対にダメです。

 

↓光熱費ダダ漏れな家のイメージ
水=光熱費

 

予算オーバーという声をよく聞きますが、本当に予算オーバーですか?
予算というのは30~35年、ローンを組んだ年数分が予算です。

光熱費に係わらない、デザインによる増額ならそれは本当の予算オーバーでしょう。

しかし、断熱性能を上げて予算オーバー・・・。

本当に予算オーバーですか?

断熱材の種類を変えて、厚みを薄くして減額なんて、家づくりで一番やってはいけない事です。

恥ずかしい事だと認識してください。

 

下記で詳しく説明しています。